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2014/09/02

◆日経平均株価は前日比192円高の1万5618円60銭と大幅続伸し、年初の暴落第2幕が始まった1月23日の水準まで切り返してきた。前日の静けさが買いエネルギーを蓄えた?1日の米金融市場はレイバーデーで休場も、東京為替市場は、欧州中央銀行(ECB)会議での追加金融緩和期待に加え、「内閣改造で塩崎元官房長官の厚労相充足説が浮上した」との報道からGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)運用改革、証券市場での資金運用への期待感が広がった。そして、円は対ドルで続落、104円台前半でスタートした後、次第安の展開となった(午後5時104円82−83銭で68銭安)。株式市場では、金融、輸出関連セクターが上げを先導、内需、素材・商品市況関連が続いた。そして全33業種中、小反落となった医薬品と海運を除く31業種が上昇。一気に2ヵ月強の1万5000円台前半〜半ばのもみ合いを突破するとの期待感が高まった。■売買代金は1.97兆円と活況水準とされる8月8日(売り方が形成したもので、結果的に底叩きとなった)以来の2兆円回復にはわずかに及ばなかったものの、出来高は6.3億株増の24.4億株と8月8日水準をクリアしており、秋に向かって1月相場で失った失地回復への期待を高めた格好となった。そして、政策発動による景気への期待感だけでなく、現実に消費支出低迷から脱出の兆しが窺える数値がひとつふたつ発表されると、株価は一気に勢い付くことになるところに差し掛かってきたようだ。

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◆この日、来日中で前日に安倍首相と会談したインド・モディ首相は「午後、日本企業の経営者などの前に講演。日本の製造業が進出するために必要な環境を提供する」と、12億人の巨大市場インドへの積極的な投資を呼びかけたという(夕方のNHKニュースなど)。●スズキ(7269)同社は30年前から進出。子会社はインド乗用車市場で約4割のシェアを有している。今年2月のインドSENSEX指数は2万200レベルと低迷していた。が、大統領選挙中に政権後退・政策転換期待に上昇開始。同氏が16年ぶりに人民党出身の大統領となった5月以降、一段と上昇ピッチを早め、きょうは8連騰で6日連続過去最高を更新・・。

◆スズキはこの日、反発。3400円を回復した。7月29日に付けた07年12月以来の高値3530円をトップとした日足三尊天井型チャートにある。が、業績・インド市場への期待感は、これを突破、一段高の相場が十分期待できそうだ。今期連結経常利益予想は10年3月期から6期連続増益予想にあり、2期連続最高益更新予想。PER16倍台はPER10〜11倍台の日産自(7201)、トヨタ(7203)、ホンダ(7267)比では高いものの、プラスアルファ発生、プレミアムあって良しかつ、プラスインドが後押しする!?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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