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2013/10/15

◆10月第3週、3連休明けの東京株式市場で、日経平均は前週末比36円高の1万4441円と5連騰スタートとなった。前週末の米国市場では、デフォルト回避に向けた協議に進展はなく、なおも、大統領、議会による上限引き上げ協議に向けた努力に期待した格好で、欧州株の3連騰に続き、NYダウなども4連騰した。絶望的ではあるが脈はまだあり、土壇場決着期待で「デフォルト無し」とみた買いが入った?が、落ち処が見えないなかでは、期待感だけで踏みとどまることはできない。市場は、ただ、急転直下の解決にすがっているだけか?はっきりしない。それに、台風26号が16日にかけ関東に接近、妻からは早く家に帰って対応してとの最速の電話。目先は不透明感が強いものの、家も街も被害が少ないままは台風が通過すれば動くことは出来る。しかし、米国のデフォルトは必至なんて報道が飛び出した時、世界は?■この日、東京市場では、円が対ドルで5日続落し、対ユーロで3日続落スタートしたことを受け、朝方は買いが先行した。しかし、米債務問題が垂れ込め、先行き不透明感が漂うなか、上値を取りに行く動きは乏しかった。結局、朝の寄り付きが高値となり、プラス圏こそ維持したものの、上げ幅を縮小するしょぼい展開となった。

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◆そんななかも、当欄注目の●総医研HD(2385)は38円高の368円と6月株式分割落ち後高値を更新した。出来高は前週末に続く80万株台と連日で80万株超。引き続き、「疲労」の原因を大規模プロジェクトにより科学的に究明。疲労を軽減する物質「イミダペプチド」を発見。商品化したのが同社子会社日本予防医薬(株)で、TBS「夢の扉」などマスコムミへの露出度が高まり、ローソンで発売されるなど売上高が急増中で、同社業績を押し上げる。先にも記したが、2020年東京オリンピックに向けアスリートを後押しする疲労対策剤として、期待される。ちなみに、権利落ち修正後のチャートでは、前週から200日移動平均線を上抜いてきた。下値は長期相場を示唆する52週線が支え格好となっていることも心強い。●この日、上ヒゲの長い日足陽線を引き年初来高値を更新し、07年3月以来の高値を付けたのはフジオフード(2752)(JQ)。今朝の知友アナリストのページで紹介され、いける!と思ったのだが、筆者が記事化したのは以下・・、タイトルは「年初来高値更新、全業態既存店月次売上高伸び急拡大」。そして、「5連騰し、5月20日に付けた年初来高値を一気に更新。40万円台乗せと上げ幅を拡大している。同社は関西を地盤に大衆セルフ食堂「まいどおおきに食堂」を直営・FC展開しており、「既存店月次売上高が好調であるが、それ以上に全業態の伸び率が高まっている」と「日本の問屋は永遠なり」を昨年上梓した有賀泰夫食品・流通アナリストはブログで指摘しており、「全業態での伸び率が急速に高まっていることが材料視されているもよう」と記した。この日の反動安が予想されるが、ここからウォッチングを開始しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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