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2011/05/20

◆日経平均は前日比13円安の9607円と小幅に続落した。小安く始まった後、50円高までみたが、その後は様子見気分が強まった。後場後半は9600円台前半で弱含んでの推移となった。NY原油・金先物など商品市況の反落を受け、鉱業など資源関連株が値下り上位となり、引け後の決算発表を控え売りが先行した後は上げに転じた東電(9501)を除き大半が続落・安値更新で終った電力株、金融関連セクターが値下り率上位に並んだ。日経平均はここまでNYダウなど欧米株の動きを反映した結果となることが多かった。しかし、今週は17日以降、逆の結果となった。週明け以降に元のNYダウ連動型に戻るのか、引き続き、日本株は欧米株と動きを異にするのか?注目。

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◆19日の米国では、フィラデルフィア連銀景気指数、4月中古住宅販売件数、4月景気先行指数など経済指標は悪化した。しかし、週間新規失業保険申請件数が予想以上に減少したといい、雇用環境が持ち直していることを頼りにドル買いが入り、NYダウは続伸した。再び、米投資家はいいとこ取りをして株式、商品などを強気に買っていく姿勢に転じた?一方、日本だけでなく、ブラジルは軟調展開が続き、中国、インド・・など新興国市場は売り直されている。ただし、新興国はインフレ懸念から利上げを連発してきた結果と言える。が、日本はデフレに加え東日本大震災と原発事故処理難航、夏場の電力供給懸念・・と軟調展開の意味が全く違う。その分、相場への期待感が乏しくなっているのだが・・。

◆当欄注目株のひとつ、メッセージ(2400)が1万4100円高の26万5000円まで付け2月につけた年初来高値を更新。2005年3月の株式分割落ち後の最高値を付けた。新たに材料が出たのかは不明。ただ、後場は、利益確定売りに上げ幅を縮小。週足はともかく、日足が上ヒゲの長い小幅陽線にとどまったことは気になる。複数株所有なら、一部売却すべきか。●また、臨床検査薬大手の栄研化(4549)も1077円まで急伸し4月に付けた震災後高値を更新した。「震災後高値更新」は相場が強いことの証(あかし)といえよう。そして、2月の年初来高値1117円を射程圏内に捉えた。同社株は昨年3月、中央線沿線の中高一貫校で結核に集団感染したとのニュースに接してから、当欄で注目したのだが、親会社大塚製薬が持株会社大塚ホールディングス(4578)が昨年12月に株式を1部市場に上場。今月12日に上場来高値を付けた後、一服しているが、相乗効果が出る場面を期待。同社は国連傘下の機関と結核撲滅目指しての研究が進んでいる。来春にも第1弾が上市すると指摘するアナリストもいて、「強気」を継続。●また、「食べ放題」の焼肉、お好み焼き店の4月売上高が9.4%、34.7%増と好調な物語コーポ(3097)はまだ「蚊帳の外」的存在の人気薄銘柄だ。しかし、13日に1385円の分割落ち後高値を付けた後も、1300円台での推移が続いている。3月15日安値900円から戻ったものだが、100株単位ということで、まず打診買い。そして、ウォッチングを開始、買い場を探したい!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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