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2016/02/05

◆2月第1週末の日経平均株価は前日比225円40銭(1.3%)安の1万6819円59銭と4日続落した。前日の欧州株は反発し、5日の雇用統計発表を控えた米国株はドル安と商品市況高(前の日大幅反発のNY原油先物は反落)に後押しされて反発、NYダウは80ドル弱高の1万6416.58ドルと3日続伸した。

 しかし、円は東京市場で連日の1円超の円高発進、そして、高値水準での推移となり、日銀のマイナス金利導入決定前の先月26日以来の水準に戻った。輸出関連株は採算悪化懸念から下落。銀行、保険など金融関連株は長期金利の過去最低更新もありう続落基調が止まなかった。

 当欄も日々の市場動向や個別銘柄動向、そして、当欄中長期注目銘柄を長年記してきた。過去の最悪期に比較するとまだまだ序の口だよと見てきたが、気がついてみれば、玉突き状の世界株式・商品市場の後退が止まなず、スパイラルな下げも懸念される状況になってきた。早期の負の連鎖からの脱出が願われる。随分と弱気になったところが底ならば良いのだが。

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◆なお、当欄主力30銘柄のひとつ、星野Rリート(3287)が一時126.2万円と昨年12月29日以来の水準まで回復。終値は3万円高の125.5万円引けとなり。昨年大納会以来の高値水準となった。
 昨年4月最高値153.4万円から、9月安値103.2万円まで後退。1月21日に109.4万円と再度110万円割れ。この先の壁は、52週線(126.14万円)と昨年11月戻り高値132.5万円だ。

◆加工食品や冷温食品など食品卸最大手の三菱食品(7451)も当欄長年ウォッチング銘柄のひとつだが、104円高の3060円と3日続伸。1月21日安値2555円からの反発で、昨年12月2日には3130円と13年4月以来の高値にあと13円と迫った。同日取引時間中に発表した15年3-12月期(3Q累計)連結経常利益が前年同期比19.3%増の149億円と伸びたことが引き続き買い材料視されたもの。

 3000〜3500円水準は、2003〜06年にかけてのもみ合いゾーン。業績は、消費増税に伴う駆け込み需要の反動減から回復してきた。加工食品や低温食品などの販売が伸び、増収を確保し、通期経常利益計画175億円に対する進捗率は85.2%に達している。利益確定売りが出る水準に戻してきたここから、上抜けることができるか?ウォッチングを開始しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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