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2006/02/23

◆まったくメダルが取れそうな雰囲気が伝わってこない。そんなトリノ冬季オリンピックだが、あす明け方には最初のメダルを勝ちとる女子フィギュアスケートが見られるか?「さっぱりダメだった株価も少しは脈がでてきたから、次ぎはオリンピックのメダルだ!」とは友人の願望か、それとも・・。

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◆株式市場はいずれも自律反発が続いている。平均株価は5日ぶりに1万6000円台を回復した。2月13日からは上値を25日移動平均線が抑え、下値を75日線が支えるボックス相場が続いている。また、月足で見れば、昨年5月に2番底を入れ、今年1月まで9カ月連続陽線を刻んで55.3%の急騰劇を演じたのだから、2月に陰線を印し調整しているのは当然のパターンだということが分かる。「3月も陰線を引き、4月は小幅もみあいで5月から上値追い」が通常現れる急騰後の調整パターンなのだが、さて今回はどうか・・。しかし、<75日移動平均線がしっかり下支えしている強いパターン>から考えられるのは、昨年相場が我々の想像をはるか超えすごい相場だったと同様に、ここから先も、<ファンダメンタルズの良さを背景に、上記の想定のようなもみあい相場をあざ笑うかのように1万7000円台に乗せていく展開>も想定される。22日の「2月の月例経済報告」では、景気の本格的回復傾向を背景に、「緩やかに回復している」から、「緩やか」を削除、6カ月ぶりに上方修正した。2005年4〜12月期の企業業績も好調裏に着地した。あとは、株式需給の好転と調整終了待ち。新興市場では、あの1月16日に2800ポイントに買われたマザーズ指数が、2月20日には1485ポイントまで暴落。ここ3日間でちょうど300ポイント回復した。まだ、1961ポイントにある200日線まで200ポイント弱残しており、引き続き自律反発が期待できそうだ。

◆きょう、某サイトで筆者が注目株としたのは、昨日も本欄で紹介した半導体商社のイノテック(9880・ジャス)とホンダ系部品メーカーのヒラタ(5989・ジャス)の2銘柄。また別のメルマガで、月曜日の夕方に買い推奨したのはダヴィンチ・アド(4314・ヘラ)と後発医薬品の沢井製薬(4555)の2銘柄。いずれも、直近の本欄で中期買い推奨銘柄として紹介しているもの。ダビンチ・アドは週明け28日に1対5の株式分割権利落ちを迎える。今月に入り株価が下落するなか出来高が大幅に増えている。個人の見切り売りを機関投資家が拾っていった可能性もある。分割落ち後、いったんゆるむ場面が想定されるが、不動産セクター全般が上昇基調を崩していない状況から考えれば、中長期強気を継続するべきであろう。■不人気セクターは?といえば、今春の薬価改訂を控えた医薬品であろう。沢井製薬や以前から注目株としている漢方製剤のツムラ(4540)は、薬価改訂の業績への影響が小さなことも注目ポイントである。改めて注目したいのは武田薬(4502)。国内トップといえども国際比較では中レベルであり、国際的なTOBに飲み込まれても不思議ないレベルの存在だ。きょうは、糖尿病治療薬「アクトス」の特許で米2社に勝訴したことを好感し反発したが、「アクトス」は同社のドル箱的存在の主力薬品だけにここから再度強気していきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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