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2005/12/22

◆「TDK(6762)が朝から寄り付くことなく1000円安の8690円とストップ安、比例配分でようやく値がついた。一方、三洋電(6764)は一時80円高の363円とストップ高を付け、終値337円は東証1部値上がり率ランキング1位。出来高は3億650万株でこれまた断トツの1位、これっておかしくないか?逆なら話は通りやすいが・・」、そんな声が聞かれ2005年ラスト2ウィーク相場が終った。平均株価は朝寄り付き直後に高値を付けた後は利食い売りにジリジリ下げる展開が続き、1時10分台には198円弱マイナスとなった。しかし、平均株価は強い!為替が落ち着いたことから、ハイテク株、自動車株が堅調に推移し、内需株の一角も買い戻しに下げ幅を縮小。結局、16円安の1万5941円まで切り返し、前週末比768円高と2002年3月第2週以来の週間値上がり幅となった。値上がり銘柄数641は値上がりの920を大きく下回るが平均株価への寄与率が高い主力ハイテク株が次第高となったためだ。

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◆4月11日付け本欄で、<新経営陣で新たな「ソニー(6758)らしい」製品を登場させ、新たな地平を開くことができるかに注目しソニーを市場体温計候補とした>。今はまだ、新たなイメージを結ぶに至っていないが、株価はその後、3660円の下値抵抗ラインを守りきり、きょう、一時330円高の4730円をつけ11月28日の年初来高値4580円を一気に更新した。まだソニーらしい何かが登場したわけではない。3660円処で投資判断を「売り」としたアナリストは今も「売り」を継続している。2517万株もの出来高に膨れ上がったのは、サウジアラビア王子による投資検討報道を受けて買いが殺到したためだ。筆者たちと違ってファンダメンタルズ分析が評価のベースとなるアナリストで、ソニーや三洋電機、パイオニア、日ビクターを「買い」推奨するのは限られる。三洋電は大和証券SMBCPIなど3社への3000億円増資計画を発表したが、アナリストの多くは「売り」を推奨しているし、この資本増強計画そのものは先に新聞報道された内容とほぼ同じで、きょうストップ高するほどの記事ではないはず。それが、一時ストップ高するほどの人気を呼んだし、サウジの王子がソニーを買いたいという。<王子をしてソニーを買いたくさせるものは何か>聞いてみたいもの。「昔のよき時代のソニーが買い気を誘うのか、新たな展開を期待した、先取りか」聞いてみたい!いずれにしても、<ファンダメンタルズの先にある、企業成長への夢が描ければ>、ようやく債務超過を解消したばかりの(前日紹介の)小杉産業(8146・2)や新成長株デンソー(6902)を新年1年間追い続けてもよい。2年前の新光プランテック(6379・2)だって管理銘柄であり最終損益が3期ぶりに黒字転換する見通しだったに過ぎなかった。■きょう、新年に向け思惑買いを推奨するのは三井鉱(3315)。出来高1490万株で22円高の326円引けである。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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