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2015/05/08

◆日経平均株価は前日比87.20銭高の1万9379円19銭と反発した。5連休明けの前日とは逆に後場半ばまでじり高基調となった後、引けにかけ利益確定売りをこなす強い動きとなった。7日の米国市場は雇用情勢回復、8日発表の4月雇用統計でも景気回復を示すとの期待感から、NYダウなど株式は3日ぶりに反発、ドルは対円で上昇した。東京市場では、この日も午後3時にトヨタ(7203)が決算発表を予定するなど発表ラッシュとなるなか、決算発表が概ね順調に推移していることもあり、朝方から買いが先行した。業種別株価指数では27業種が上げ、6業種が下げるにとどまった(前日は値下がり28、値上がり5)。大型連休の谷間のこの2日間は様子見気分が強かった。が、週明けからはしっかり稼ぐとの気持ちが沸いてくる!?■トヨタの前15年3月期連結売上高は前期比6%増の27兆2345億円と7期ぶりに最高を更新し、税引き前(経常)利益は前の期比18.5%増の2兆8928億円と連続最高益を更新した。自動車販売の拡大、生産性向上が主因であり、為替の円安も寄与した。今16年3月期売上高は前期比1.0%増の27兆5000億円と2期連続最高更新、税引き前(経常)利益は2.7%増の2970億円と3期連続の最高更新を見込み1株利益は715.0円予想。未定としていた前期末配当は125円(年間配当は200円)を実施し今期年間配当は未定とした。記者会見で豊田章男社長は競争力強化に向けて継続的に改革の原資を生み出し、競争力のある生産体制の整備にむけ意志ある投資を進めていきたいと語ったという。株価は3月の最高値8783円からの調整局面にあり、直近は短期線の13週線(8271円)沿いの上昇基調にあり、その下に26週線(7886円)、52週線(6979円)が控えている。昨年10月安値時には1週だけ26、52週線を割り込むもすぐに上げに転じた。予断は許さないものの、東日本大震災があった11年11月安値2330円を基点とした中・長期上昇基調は同社が世界の先導を行かんとしている経営トップの姿勢を写したものか!?もちろん、相場は相場だが、経営力が露出していくもの。

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◆さて、プリマハム(2281)は当欄こだわりの銘柄であるが、4月には372円と1996年11月以来8年5ヵ月ぶり高値を付け、11年3月安値75円からの上昇基調が続いている。1日の日経報道で「16年3月期連結経常利益は100億円前後と前期推定から3割ほど増加、2期ぶりに最高を更新する見通しだ」と報じたことから飛びつき買いが同日あり、この日は363円引けとなり4月高値更新が見えてきた。引き続き、押し目を拾っていきたい。●JR東日本(9020)が続伸し、4月30日に付けた年初来高値(権利落ち修正後では過去最高値)が目前だ!大和証券では今週のレポートで「堅調な鉄道収入を背景に今16年3月期も好調持続を想定。首都圏再開発関連の中核銘柄だ」と指摘した。前期経常利益は前の期比0.1%増を確保したが、消費増税の影響を除けば同2.9%増と好調な着地。ビジネス需要が堅調だったほか、訪日外国人誘致、北陸新幹線を含む堅調な新幹線需要が寄与した。「会社予想の今3月期経常利益は前期比6%増の3820億円と大和予想3730億円を上回る強い水準であり、今後も順調な業績推移を想定。上限120億円の自社株買いを発表したことも好印象。品川再開発や羽田新線整備などの中長期的な成長戦略にも注目したい。」と担当アナリストは記した。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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