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2008/11/27

◆27日、日本株は反発した。が、引き続き市場エネルギーは乏しい。海外勢の売りが縮小してきたことから1部売買代金は連日で今年最低を記録しており、1.22兆円は全日立ち会いとしては、3年4カ月ぶり低水準となった。出来高は15.84億株にとどまる!アジア・太平洋15株式市場の星取表は10勝3敗1管理1休場と欧米株高を受け勝ち組が多数となった。が、インド・ムンバイ取引所は休場となった。同国市場を代表する市場は、イスラム武装集団によるムンバイ市内での同時テロ事件により100人を超える死亡者がでたことから閉鎖されたためだ。また、3敗のうちのひとつは騒乱が激しくなるばかりのタイ市場、どちらもアジアの中で近年存在感が高まってきた国の市場だ。経済だけでなく政治、社会面もまた荒れ始めた?そして、旅行関連株は急落した。

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◆米国、欧州、中国は経済・金融政策を総動員し金融危機、経済危機に対応している。25日の米国の追加金融対策に続き、26日、欧州は2000億ユーロ規模の景気対策案を発表し、中国は利下げを発表した。米国政府は累計で7.4兆ドルの対策を約束したことになるという。が、一度ほころびたバブルが癒えるには「失われた13年」の日本のように相当な時間必要だ。しかも、日本の場合は回復の実感は未だ乏しい。足もと相場は、大幅に売られた後のリバウンド狙いの動きが広がるなか政策期待の買いが先行してきた。政府の施策と市場の格闘技は簡単には決着しない?二番底を打つか、底割れか判明するのはこれから・・。

◆三洋電(6764)の子会社化が思わぬ動きになったうえ業績減額報道(後に会社側が減額発表)があったパナソニック(6752)、トヨタ(7203)など日本を代表するエレクトロニクス、自動車業界トップは厳しい動きとなったが、「資金難の象徴」といわれていたというパシフィックHD(8902)は中国資金が入ったとし4日連続ストップ高となり、不動産株に買い戻しが先行した。

◆さて、前号で目先上値を試すとした日製鋼(5631)は今年6月で大相場は一段落しており、あくまでリバウンド狙いに徹すべきか。●筆者の重心は新鮮小型株にある。その意味で10月30日に新規上場した電産システム(3630・東2)を前号で紹介したが、チェック開始というよりもここから「打診買い」したい。●次は、九州を地盤とするドラッグストアのコスモス薬品(3349)。戻り高値圏でのもみあい場面も打診買いしたい。上場来安値900円をつけた10月10日に発表した今09年5月期第1四半期連結決算が好調だったうえ、その後に自社株買いを発表。外資系証券は投資判断を「買い」に格上げ・・、「ほぼ3年の長期下落相場後の底入れ反転期いり」という大好きなパターンとなってきたのだ。ちなみに、今期予想経常利益は13%増の47億円で、予想PERは13.5倍にとどまる。投信保有比率は10.6%、外国人保有比率5.7%、浮動株は11.7%で230万株強にとどまり、需給面も手ごろ感がある!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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