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2015/05/12

◆プリマハム(2281)が3連騰し400円台を回復した。1996年ヵ月ぶりの。前日、11日後場(14:00)に発表した前2015年3月期連結経常利益は前の期比16.8%減の77.3億円と2ケタ減益となったものの、今16年3月期の経常利益予想を前期比29.3%増の100億円と初の100億円台乗せ見通しを示したことを改めて見直す買いが広がったもよう。2期ぶりの過去最高益更新見通しであり、5期連続増収となる。これまで投資家は、同社の次期業績予想の控えめ過ぎる開示姿勢に長く泣かされ続けてきたが、唐突!と思える開示姿勢の方向転換がサプライズとなったようだ。 同社連結経常利益は15年3月期に92.98億円と伸ばしたものの、初の100億円台乗せが期待された前16年3月期は一転失速。もっとも、日本経済新聞では月初に、「16年3月期の連結経常利益は100億円前後と前期推定から3割ほど増え、2期ぶりに最高益を更新する見通しだ」と報じており動意していた。前期の利益押し下げ要因となったコンビニ向け総菜子会社の業績改善に加え、ハム・ソーセージ事業が伸びた。

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◆「15年3月期決算はまたまた絶好調、要注目」と有賀泰夫アナリストがレポートしたのは11日に同決算を発表したヤオコー(8279)。前期は12.1%増収、12.3%営業増益となり、期初計画を増額修正した第2四半期決算公表時点の会社計画を大幅に上回った。同社は前倒しで計画を達成し大幅に上回りそうな時には前倒し的に経費を投入する傾向がある。今回も第4四半期のみを取れば、10.2%増収、44.8%営業減益とそれまでのトレンドとは異なった数値となっており、何らかの前倒し的経費を投入したものと推測される。しかし、そのような余裕の決算を行えるほど調子がいいということであり、安心して投資できるという面がある。結果、同社は終わった期で26期連続増収増益を達成!同時に公表した今16年3月期は7.8%増収、8.4%営業増益計画(同社は前期まで連結決算だったが、連結対象子会社を合併したことで今期から非連結決算となる)だ。なお、前期を起点とした3ヵ年の「中期経営計画」を公表した。それによれば、18年3月期は、売上高3400億円、経常利益145億円、これは今期予想を起点に年率5.6%増益の計画である。なお、同社は過去10年間で年率8.9%の営業増益を達成しており、極めて控えめな計画となるが、同社は従来も計画は控えめだが3ヵ年計画を1年、2年で達成することも多々あることを考慮しをしておくといいであろう。 消費税増税前と以降を比較すると、各小売小売りセクターの中でも同社のような地域食品スーパーは健闘しており、同社も含めむしろ消費税増税以降のほうが好調な企業もある。この辺りはコンビニや大手総合スーパーとは対照的である。 対大手スーパーではこの20年間勝ち続けているが、対コンビニという面ではむしろ消費税増税が食品スーパーには追い風となっている。これは生活防衛意識が便利だが高価格の印象があるコンビニより食品スーパーを選好しているということであろう。●一息入れている北陸新幹線の足元を支える当欄期待のジェイテクト(6473)とともに継続注目したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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