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2008/12/04

◆4日朝の話題は、「統合を検討していると発表した」とマスコミに報道された国内石油元売り最大手の新日本石油 <5001>と新日鉱HD(5016)が買いものを集めたこと。大幅高で寄り付き、その後も上値を追う場面があった。3日の米国では、NY原油価格先物は小幅続落となり、米エネルギー関連株は金銀株と共に数少ない値下がりセクターだった。しかし、新日石は上げ幅を縮小したものの、新日鉱HDは東証1部値上がり率第6位で終った。経営統合により年間売上高13兆円超、世界8位の売上げ会社が誕生する。規模の拡大により、世界競争力が高まり勝ち組入りすることを期待した買いが膨らんだ。ただ、新日鉱HDは既に25日線を上抜いており、11月5日の戻り高値327円突破から、新たな上昇相場が胎動するが、新日石は11月5日戻り高値が459円とハードルが高い。それでも、これを奪取しないと上昇相場への転換はない。

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◆TOPIX業種別値上がり率上位は、トップがパルプ・紙。原油安、1ドル=92円台の円高を好感した買いが続いた。2位が石油・石炭株で、3位は2.1%上昇の医薬品。電気・ガスも続伸とディフェンシブストック買いが継続。小売は1.1%上昇し消費関連株の一角も連日高と堅調。4日付け日経新聞朝刊で全段広告をうったABCマート(2670)は3連騰し、連日で年初来高値を更新。CCC(4756)も連日の年初来高値更新となった。

◆消費関連株ではマクドナルド(2702・ジャス)の買い場を探したい。というか、まず打診買いしたい。マックは、ハンバーガーは皆よく食べるものの、株価は2001年の上場以来安値更新の日々が続きこれまでは手を出せなかった。しかし、10月10日に1291円の上場来安値を付けた後、反転。出来高は多いわけではないが、10月月足が169円の下ひげを引いた小幅陽線、11月は250円弱の長大陽線足となり師走相場に突入。「QUARTER POUNDER」キャンペーンにJR車両を使うなど積極販売作戦がどこまで奏功するかはともかく、今年10月まで22カ月連続の月別売上レコードを更新し、全店売上高は前年同月比で33カ月連続プラスを記録中であり、来週には11月度の数字が公表される。もちろん、10月安値から504円、39%の上昇とあって、11月中旬に初押しを入れたように、調整場面があっても不思議はない。しかし、この日の高値で6月の戻り高値を突破し、急落中だった1月中旬以来の高値となったここは、押し目を買う姿勢で臨むべきであろう。 

◆日信号(6741)もまた、10月27日に03年4月以来5年半ぶり安値305円に売られた後、急反転。この日8月18日以来の600円台回復を示現した。新型鉄道信号の需要拡大、システムも伸張。今3月期連結営業利益は前期比1%増予想で、予想PER11倍、PBR0.85倍と割安感がある。中国の鉄道システム構築への関連という声(同社は北京に子会社を設立している)も聞かれることもありここからウォッチングを開始する。打診買いは可。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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