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2007/11/15

◆15日、日経平均株価は反落、TOPIXは小幅続伸した。値上がり銘柄数が939あり値下がりの691を上回ったが、33の業種別指数は値上がりの13に対し下げたのは20と逆転。日経平均225銘柄では91勝130敗4分け。後場は先物が先導し次第安の展開で、安値引けとなった。大きく下げた後の上値を試す場面で、どこまで戻れるかを試すこの日の相場だったが上値の重さに失望が広がる。国会の証人喚問で元防衛庁長官と財務相の名が挙がり、アジア市場の軟調展開が伝わり下げ足を早めた。新興市場もまた、ジャスダック平均は小幅続伸したものの時価総額上位銘柄はほぼ全面安となった。マザーズ指数は4日ぶり反落し、ヘラクレス指数も3日ぶりに反落・・と、週末相場の多難、週足は悪化し、月足はいよいよ黄信号が色を濃くした。■アジア市場の星取表は4勝8敗だったが、主力市場は揃って急反落した。続いて開いた欧州市場も、米国市場も下げ、16日の東京市場は再び下値を試す展開か。

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◆中間決算の発表のピークは過ぎたが、引き続き決算の好・不調や増額・減額修正の方向性の違いがくっきりと株価に表れるイレギュラーな相場が続きそうだ。中期注目株にも11月の下げと中間決算発表を見直し、判断を修正すべき銘柄も増えてきた。

◆当欄9日号で紹介の家電量販店株も利益確定売りに上ひげの長い週足銘柄も散見される。が、<業界再編の波が高い家電量販店株は、基本は買い>と見る。この荒れた市場で、各種移動平均線をチェックしつつ、突っ込み場面を強気で拾っていきたい。ポイントは、13日号でも記したように、各地域での地盤が強固で、提携、合併、統合などにより、テリトリーが補強される関係の銘柄群をより重要視したい。つまり、北関東が地盤で売上高業界6位のケーズHD(8282)、近畿で売上8位の上新電(8173)、そして、ビックカメラ(3048・ジャス)が提携しているものの、業界ガリバーで再編劇主役のヤマダ電(9831)が大株主として登場した7位の九州地盤ベスト電(8175)、さらに、神奈川が地盤で9位のノジマ(7419・ジャス)・・の4社の今後の展開に注目した。冬のボーナスが増加。来年の北京五輪関連株でもある。M&A絡みとなると何度と無く振幅を繰り返すが、この急落場面も攻める側、買収側にとっては当然チャンスとなる!■先に紹介のパチンコ運営会社トップのマルハングループのいちけん(1847)が、13日安値267円から299円まで切り返してきた。10月31日の戻り高値の304円突破なら、6月高値340円、1月の年初来高値373円をうかがう展開に発展もありえる。マルハンの海外カジノ進出となれば同社業績への期待感が高まるとの思惑だ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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