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2008/03/11

◆「株価の下値サポートライン到達感と売り飽き気分から、買い戻しが先行した」といえばよいだろう!NYダウの3日続落を受けて続落で始まった東京市場をはじめとした東アジア5カ国市場だったが、売り一巡後は上げに転じ、揃って反発した。アジア15市場では11勝4敗とインドをはじめ前日とは逆に上昇組が多かった。これも、米国株が底割れしたとなると1日限定のひと休みで終ってしまうが、前号で記したように住宅着工指数など住宅関連指数・統計が発表されるのは来週17、18日になる。ならば、今週後半はつかの間の休息となる?それとも、下に向かってスパイラルダウン?

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◆17日に「日経会社情報」、東洋経済新報社「会社四季報」の「春号」が発売される。既に、会社四季報先取りなどに関してはWeb会員サイトで見ることができるが、それでも、発売日の株価の動きは急。目先資金のババ抜き競争が披露されるのだ。例えば、東海東京証券の11日朝の市場ニュースには、「東洋経済による来期収益予想が上方修正された銘柄に注目とし、ダイハツ(7262)。森精機(6141・大)などの低PER銘柄はマーケットのツレ安局面での突っ込み買いで臨みたい」ある。●例えば、ダイハツの連結経常利益は今期が12月予想の560億円から新四季報では630億円に、来期は578億円から680億円にそれぞれ増額されている。来期予想PERは12.2倍にとどまる。

◆直近、W底をうった銘柄として昨夏以来再び買い推奨銘柄としているのは、関西の名門ホテル・ロイヤルホテル(9713・大2)。この日も325円高値引けと変わらずをはさみ6日続伸。1月16日に278円の二番底を付けた後に上昇基調入り。2月中旬からは6日線沿いに上昇ピッチを早めているもの。ここから340円台までが上値関門となっているが、強気を継続したい。

◆小型ボイラーを手掛け、水関連株として注目されるW底銘柄は三浦工業(6005)。3日ぶりに反発し、昨秋以来の上値関門である75日線をにらむ格好となっている。2月8日に2180円に売られたところが、1月18日につけた05年5月以来の安値に対する二番底となり、三角保ち合いを形成。2471円にある75日移動平均線突破から上昇基調入りが鮮明化する。1月22日の大量保有報告書には、英投資会社のシルチェスター・インターナショナル・インベスターズが同社株の保有比率を従来の5.85%から6.96%、290万株強に引き上げており、先行き思惑材料視されそうだ。「水の星・地球」だが、大半は海水であり、飲料や農業、工業用に使用される水、つまり淡水は2.52%にすぎず、しかも、その68%強が南極などの氷雪であり、30%が地下水で、湖・川など手軽に手に入る淡水は極わずかにすぎない。そして、19世紀産業革命以降の水の使用量は拡大一途にある。水関連株として見直したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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