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2015/04/21

◆日経平均株価は10日取引時間中に2万台に乗せた後、当面の利益を確定する売りが優勢となったが、前日は朝に1万9500円割れを見た後に下げ幅を縮小する格好で終了。20日の欧米市場が中国の金融緩和を受けて3日ぶりに反発したうえ、円がNY市場で7日ぶりに反落し、東京でも対ドルで6日ぶりの円反落推移となったことから、三菱UFJ(8306)、三井住友FG(8309)、みずほFG(8411)など19銀行株が年初来高値を更新し業種別株価指数で銀行は5位となり、その他金融1位、保険2位と金融関連が目立ち、そして、輸送用機器、電気機器、精密機器など輸出関連セクターが続き、海運1業種が下げたるにとどまった。TOPIXは26.20高の1608.88円と3日ぶりに反発し2007年11月以来の1600ポイント台を回復。年初来高値銘柄は前日比49増の91と大きく落ち込んだ前日から急回復した。もっとも、気掛かりとなるのは「中国の金融緩和を受けて欧米市場が3日ぶりに反発した」というNY発のNYダウ3日ぶり反発要因。前日の日経新聞朝刊では、中国人旅行者による海外旅行支出は前年比28%増の1650億ドル(約19.6兆円)の「爆買い」を後押しするのは、足元、発表される実体経済統計の悪化と裏腹の金融緩和・景気刺激策が伝わるなかの中国株高。バブル?という感が強い・・。日米欧の金融舵取りと中国政府の金融市場対応には一段の留意が必要であろう。

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◆3月期決算企業の前期決算発表が始まっている。前日は1部市場4銘柄など7銘柄だったが、きょうは東京製鉄(5423)、キヤノンMJ(8060)、JAFCO(8595)の4銘柄、22日は当欄も注目の日電産(6584)など6銘柄、23日には計21と増え、24日は46銘柄となり、来週から発表は本格化。日々、発表された決算表を片手に大忙し!の時、書きいれ時を迎えることに。「好材料出尽くし、下落」には留意したいものだ。27日予定のキヤノン(7751)は21日未明、「1-3月期営業利益は前年同期比15%減の700億円程度になったようだ。欧州でデジカメ不振」との日経電子版報道があったが、朝方は売り先行も、反発で終了。13日に付けた08年9月以来の高値に15円と迫って終了。決算発表後に株価はいかに反応するか?注目したい。●キヤノン同様に注目の医療用の検査装置を手掛けシスメックス(6869)は5月12日発表予定だが、この日大幅続伸し、8日の権利落ち修正後最高値7250円から前日にちょうど1000円下げ13週線にタッチしたところから反転、きょうは6900円台で終了。高値追いは止したいが、利益確定売りに伴う調整局面入りは歓迎したい。同社が手掛ける検体検査装置は世界トップレベルである競争力の高さを背景に営業利益は連結決算2期目の07年3月期から連続増益となっており、前15年3月期は24.7%増の410億円予想(06年3月期は107.23億円)だ。●星野R(3287)は3日高値153.4万円から143.8万円まで下げこの日終値145.7万円と6日ぶりに反発。ここから戻り具合をウォッチングしよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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