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2009/03/25

◆最寄駅まで続く桜も寒さに震え多くが2〜3分咲きで、5分咲きの桜はまれにあるくらい。「花冷え」だ。もっとも花冷えは、花を見上げる日々が長く続くという「約束」のようなもの。桜のほころびが遅くなることは、4月第2週の土日に桜祭りを実施しようとしている地元商店街には朗報となる!3月10日安値から2割超上げてきた日経平均株価も、調整局面を挟むことで反騰期間が長くなり、上昇幅も拡大することになるとみる。

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◆24日、米国では、バーナンキFRB議長とガイトナー財務長官が下院で証言した。AIG救済で生じた問題を考慮し、「経営危機に陥った金融機関を管理下に置いて清算するための新たな権限が必要だ」と訴えたことから、市場では、バッドバンク・プランのスムーズな創設への懸念が広がった。もっとも、直近で急騰していただけに利益確定売りが出やすかった訳であり、当局から、言葉の小型爆弾が落ちたことで100ドルを超える下げとなったもの。もともと、議会が「壁」となる公算が大、市場が期待するようにいとも簡単にバッド・バンク構想が始動する筈がない。

◆前日取り上げた楽天(4755)が、4日ぶりに反落した。前日、開示情報をチェックしなかった付けが回ったといえるが、終値の前日比下落率は1.68%でそれほど厳しい下げとはなっていない。13日に「連結子会社に対する証券等監視委員会による行政処分の勧告について」開示し、きのう17時には、「金融商品取引業等に係る電子情報処理組織の管理が十分でないと認められる状況」に該当すると認められるとし、金融庁から「4月1日から4月30日までの間、システム整備を伴う新たな業務展開(金融庁が個別に認めたものを除く)の停止処分及び業務改善命令を受けた」と発表した。ただ、顧客の取引・資産などに影響を及ぼすものでなく、影響は限定的。むしろ、前日に記したように、同社が筆頭株主となっているTBS(9401)株放出問題の解決が飛躍の鍵。

◆吉野家HD(9861)がチャート妙味を増してきた。23日に200日移動平均線を上抜いた後も順調に上昇し、200日線とのプラスかい離を鮮明化させてきたのだ。昨年12月以降、75日線に下支えられもみあっていたが、ようやく上値ネックラインとなっていた200日線を上抜いてきた。昨年10月の上場来安値6万8400円まで長期にわたり下げた後、反転。上昇基調を鮮明化させつつあるここは、中勢強気で臨む銘柄として期待できよう。

◆橋梁・高速道路耐震化関連株として当欄中期注目のショーボンドHD(1414)が75日線の「第1下値サポートライン」で下げ止まり、上値を窺う構えとなっている。下には、1700円台で「第2サポートライン」の200日線が控え、HD化後の上昇基調を継続している。2月18日の最高値2090円抜けから一段上の相場を期待したい。また、NIPPO(1881)、日道路(1884)なども好チャートの追加景気対策関連株として引き続き強気で押し目を拾っていきたい。

◆また、羽田空港拡張関連株では400円台前半が上値関門となっている三愛石(8097)が昨年10月安値258円から下値を切り上げ、400円前後の底練りも煮詰まった感がある。400円台から浮揚する場面から乗ってみたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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