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2005/08/30

◆米国の大河ミシシッピ川下降のルイジアナ州都ニューオリンズといえば、ジャズのメッカとして余りにも有名だが、農産物などの輸出入では全米の4分の1を占める主要基地。石油生産設備や精製設備も高シェアだ。そんな海面よりの低地のなべ底型地形の街を襲ったのがハリケーン「カトリーナ」。被害はすさまじいものの、それでもハリケーンの中心がややそれたことで大洪水は免れ、なべ底の水をポンプを使って根気よくかい出せばよいという。NY原油先物は史上初めて70ドル台乗せをみたが、29日には同日高値比上げ幅が縮小し、米国株反発の要因となった。米国株高を受け「台風一過」、被害は限定的との市場の見方が流れる。しかし、ミシシッピ州などを含めた被害状況をテレビで見る限り、港湾設備が整い貿易再開などにこぎつけるには「時間が必要」と思える。そしていったん避難した人々が自宅に戻り生活できるまでにどのくらい時間と労力と金がかかるかははっきりわからない。「カトリーナ」ちゃんがあの日原油投機のヤマ場を形成していたとすれば不幸中の幸いだ。しかし、原油先物に向かっていた投機資金がそんなに簡単に退場するわけはないか。農産物関連の荷動き動向も気になる・・。■本日、アジア市場で下げた主要株式市場は台湾、上海のみ。東京市場はきのうの下げ幅を上回る急反発。いまさらながら強い相場だと思う。◎みずほFG(8411)は25日の上場来高値を1000円上回る62万円を付け、銀行株上昇をリード。業種別値上がり率トップはモルガン・スタンレー証券が目標株価を引き上げた新日鉄(5401)など鉄鋼株。値上がり率は3.9%と断トツ。

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◆台風がきて欲しくないと願うのは損害保険会社も同じ。昨年の地震や台風など自然災害増を受けた結果、今年起こったのは、地震保険など火災保険加入者数増や傷害保険の増加。結果、正味保険料収入が増加している。◎三住海上(8752)は第1四半期の保険料伸び率で業界トップと好調だった。株価は23日に1187円のほぼ15年ぶり高値を付けたが、昨年4月以来のボックス突破となれば、一気の急騰劇ありと強気している。ただ、8月23日号で押し目買い目標値1073円としたが。これは時価で打診買いをした後の話とする。そして1190円台を付けた場合は追撃買い推奨する。■きのう紹介の遠藤製作(7841・ジャス)が1300円に買われ7〜8月の戻り高値圏を突破した。上昇ピッチに弾みがつくか注目したい。◎ジリ高チャートから断続的に年初来高値更新を続ける日製綱(5631)は米ブッシュ政権が原子力発電再開に向け力を入れていることを背景に、◎日立プラント(1970)とともに関連銘柄のひとつとして注目したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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