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2012/03/19

◆16日付け日経新聞夕刊は「米首都ワシントンの桜が早くも咲き始めた」と報じた。今年は東京からサクラの苗木が贈られて100年を記念する全米桜祭りが20日から約5週間にわたり行われる予定だが、開花が早すぎて気をもんでいるという。

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◆一方、東京は平年よりも気温は低くい。筆者の最寄駅までの桜並木はといえば、幹の苔が気になるが、小さな蕾にちょっぴり色が付いたところ。しかし、前の週末に見た自由が丘駅付近の桜並木では、やわらかくて白い花が咲く大島桜はもうちょっぴりだが色付いていた。ソメイヨシノ以外の桜も多摩川にかけてのいくつかの桜名所で眺めることができる。今年は、最寄駅までのソメイヨシノだけでなくあちこちとサクラを追ってカメラハントすることにしよう。

◆かつて、四国の山村時代、国道沿いに「桜三里」と呼ばれるソメイヨシノの花の道があった(今も「桜三里」という名はあるものの、往時とは比べようがない状態だという)。小学後学年時代から高校卒業まで歩き、あるいは自転車に乗って通った。顔を上げた山の斜面にはヤマザクラ(山桜)があちらこちらで咲いているお気に入りの道だ。正月には、友達数人と小ぶりな桜の幹を削り自分の独楽を作った。そして、紙の原料用として近所の畑に植えられていたミツマタを失敬し、皮を剥ぎ叩いてしなやかな鞭を作り、廃屋の板間で「独楽を鞭でひっぱたいて回し、友達の独楽にぶつけ、倒せば自分の物になる」という遊びをしたものだ。しっかりと鞭を振って独楽を回そうとするから皆ほっぺたは赤かったが、からだは暖まった。桜は加工しやすいことから全員そろって桜で独楽を作った・・。■テレビがまだ銅鉱山社長宅に1台しかなく、山にさえぎられて映像が二重に映り、あるいは、ちらついても、皆がおしかけ、食い入るようにテレビを見ていたころの遠い昔の話だ・・。

◆さて、祝日控えの谷間のこの日も円高が緩んだことから買いが先行。上値は重く、日経平均の日中値幅はわずか38円でしかなかったものの、昨年3月11日の東日本大震災後以来の高値を付け5日続伸した。前週末の米国市場では、NY原油先物が急反発したうえ、3月ミシガン大学消費者信頼感指数が予想を下回ったうえ、NYダウが前日まで7連騰していたこともあって小幅安で終了した。とはいえ、昨年7月の取引時間中高値1万207円をクリアできなかったが、この、1万円台乗せ水準から、調整なしでさらに上値を目指すには日柄が必要。●シスメックス(6869)は1月安値2387円が前週末には3125円、●大塚HD(4578)は2369円の前週末高値に顔合わせ。1月23日安値は2100円で1割強の上げで、下値は切り上がっている。もっとも、多くの銘柄が日経平均と同様に高値圏にあり、いったん、全般調整色を強めた場合、個別銘柄の下げは予想外に大きくなることが常。押し目狙いの買いは、その時にするべきか!?●東急(9005)は13日に418円の09年10月以来の高値を付け、一服中。1月20日安値368円から50円上げたところだ。この日終値は404円、400円割れを待って押し目買いしたい。●ニチイ学館(9792)は昨年3月大震災時安値545円から75日線や13週線沿いの上昇基調にあり、まもなく、株価倍加。が、まずは、09年8月の株式分割落ち後の高値1139円を目指し、買い場を探したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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