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2010/02/24

◆日経平均は前日比153円安の1万198円と続急落した。23日の米国市場で、ドイツ企業の景況感悪化や発表された米2月消費者信頼感指数から景気回復に対する警戒感が広がり、NYダウが100ドル強続落。ユーロがドルに対し下落したことでNY原油が大幅下落し、金・銅先物から3大穀物先物まで商品相場が下落した。投資家の見送り気分は強く、薄商いが続くなかTOPIX業種別株価指数は3日ぶりに全33業種がそろって下げた!市場筋推計による「外資系証券朝寄り付き前成行き注文状況」では、売り注文株数が前日比1010万株増の2470万株と増加。買い注文株数は460万株増えて2070万株となったが、差し引き400万株の4日ぶり売り越しに転じた。時価総額は、4兆円近い減少で3日ぶりに300兆円を割り込んだ。そして、出来高上位30銘柄中25銘柄が下げ、上げたのは4銘柄にとどまり1銘柄が変わらず。また、値上り率上位30銘柄のうち18銘柄(前日は22銘柄)が500円未満の低位株と、主力株を避け、低位材料株での短期売買が一段と拡大している。

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◆「東京市場は海外市場次第」という状況が続いている。しかし、肝心の海外市場が不透明感を増す中では、投資家は様子見気分を一段と強めるしかない。東京マーケットに方向感がないのは当然であり、羅針盤のないまま航海を続けることは困難が続くことでもある。それでなくとも腰が重くなってしまった国内機関投資家は3月期末控えで一層動きは鈍い。結果、低位材料株や発表物を短期売買して終りという投資スタイルが広がっていく。業績増額修正をきっかけに急伸した低位株も多い。■一方、ジャスダック平均は3日ぶりに小反落したが、東証マザーズ指数、大証へラクルス指数はともに3日続伸した。日経平均に対し出遅れ感が強まった小型銘柄が並ぶだけに出番を迎えている?残念なのは、圧倒的な買い人気をよぶスター銘柄、テーマが見えないこと。当欄注目の介護関連銘柄はいかにもスケールが広がらない。とはいえ、介護付き有料老人ホーム運営のメッセージ(2400)は4連騰。7500円高の21万3500円まで付け、10日の昨年来高値21万1800円を更新。当面の目標株価である07年12月の23万5000円、同年2月の戻り高値24万8000円に迫る格好となっている。また、訪問介護に加え3年間で高齢者向け施設を45カ所新設と伝わったセントケア(2374) は連日で高値を更新した。ただ、薄商いが難点。高値で売りそびれる懸念があり注意が必要だ。ケアサービス(2425)は1月安値から前日の昨年来高値まで8割強の上げだが、きょうの出来高は72株といかにも投資にはリスキー。せめて、500株前後はできるメッセージクラスの商いが欲しい。問題は、きょうも急反落した介護最大手のニチイ学館(9792)だ。昨秋来の上値関門、52週移動平均線を上抜け切れないでいるが、2月も挑戦をはねつけられてしまいそうだ。それでも、下値切り上げチャートが続いていることは脈があること?●なお、楽天(4755)は2週連続26週線にタッチしたところで下げ止まりそうだ。三菱UFJ証券が投資判断を「2」から「1」に、目標株価を7万7000円から8万円に引き上げたことが材料視された。1月の昨年来高値から12%下げており、「好材料出尽くし感から売られた」との解説は役目を終えた。ここから、ロスカット価格を決めて打診買いをしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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