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2008/02/18

◆東芝(6502)が、大幅高で3連騰し、75日移動平均線と同値の829円引けとなった。東芝は次世代DVD戦争でソニー、松下が推進する「BD−DVD」に敗退、HD−DVDから撤退する見通しとなったと報道された。が、「国内2カ所でフラッシュメモリ工場を新設する。成長事業と位置づけの半導体で大型投資を実施し『選択と集中』を加速する」との報道をより重要視した買いが勝った。それにしても、既に大量の現行DVD方式のソフトを持っている筆者としては、その現行DVDソフトが使用可能な東芝方式が残って欲しかった!何しろ現行DVD方式で、地デジ放送の番組録画が可能になったのは歴史的な時間からすればつい瞬間的な以前でしかない。DVDがメーカーに儲からない商品だったのは、消費者には手になじまないうちに使用期間が過ぎていくものとわかっていたからに他ならない。果たして、BD−DVD時代がどのくらい続くやら・・。●東芝は1月30日の昨年来安値692円を基点に上げに転じているが、これは06年秋から昨年春までの700円とび台の下値ゾーンにあたり、昨年高値1185円からの下げからいったん、リバウンドを狙っても良い水準に下がっていたということ。信用買い残株数は昨年11月2日の4184万株(信用倍率20.1倍)から2月8日には2165万株(同6.97倍)まで半減した。26週線の890円から52週線の915円水準まで戻ればよしとみたい。

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◆18日は米国株が休場となるが、欧州株が急騰しており、19日の日本株は続伸が予想される。ただ、19日に発表される米住宅市場指数(2月分)には留意すべきであろう、ほかに同日、1月分の北米半導体製造装置BBレシオの発表も予定されている。

◆18日の日本市場では、これまで散々売られてきた新興市場、2部株指数の動きがよく、東証マザーズ指数と大証ヘラクレス指数の急騰が目立った。楽天(4755・ジャス)の業績発表がアク抜け感を呼び込んだ。元気印はやはり携帯ビジネス関連。米マイクロソフトのヤフーへの攻勢、グーグルとのせめぎあいも携帯事業に絡むとみれば、■大株主にNTTドコモがあるフュートレック(2468・マザ・ドコモは6.1%保有で2位)、アプリックス(3727・マザ・14.8%保有で1位)、ピア(4337・1.3%保有で10位)、ACCESS(4813・マザ・11.6%保有で2位)は、大きく下げた後、ようやく上を向いた格好となっている銘柄からモミ合いを上放れしようとしているチャートに注目したい。

◆200円台乗せからもう一段上が狙える筆者年間注目株の日化成(4007)、●200日線に接近中のエプソン(6724)には1月22日に大底を確認した後の上値追いが鮮明化しており、強気を持続したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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