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2014/11/04

◆日経平均株価は前週末比448円71銭(2.7%)高の1万6862円47銭と大幅高で4連騰し、一時2007年10月以来ほぼ7年ぶりとなる1万7000円台回復場面があった。TOPIXは35.01ポイント高の1381.65と4連騰し08年6月以来の高値水準となった。前週末31日に日銀が発表した追加金融緩和効果や同日夕方にGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が基本ポートフォリオで日本株の比率を従来の12%から25%へ倍超に引上げると発表したことを受け、31日の米国市場ではNYダウ、SP500種指数とも大幅高で過去最高を更新した。3日は原油先物安もありNYダウは小反落となったが、10月ISM製造業景況指数の大幅上昇から景気改善基調を確認したとされ下げは限定的と受け取られたことが東京市場を後押しした。■東京市場もまた米景気改善基調を背景に朝方から買いが先行、一気に1万7100円台に駆け上がった。前引け時点で1.7万円台を維持し、後場も1万7000円台で発進した。その後は、利益確定売りに上値がやや切り下がる展開が続いた。業種別株価指数では、市場活況や金利低下を背景に1位9.43%高となった証券・商品先物金融、2位その他金融7.64%、9位不動産3.42%、11位保険3.16%高など金融・不動産セクターが上位となり、3位には円安効果やバルチック海運指数の7ヵ月ぶり高水準が買われた海運で4.71%高、そして、円安を追い風とした輸出関連株は輸送用機器が4位4.22%高、5位ガラス土石4.08%、その後に6位電気機器、7位精密機器・・と続いた。 一方、値下がり5業種は、原油続落から1位鉱業1.68%反落、2位内需から水産・農林業、3位石油・石炭、4位は小幅続落の空運、5位紙パルプは0.08%の反落だった。

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◆トヨタ(7203)が大幅続伸し10月1日の年初来高値を更新、ホンダ(7267)はほぼ1ヵ月ぶりに年初来高値更新、日産自(7201)も年初来高値に迫る場面・・があるなど自動車大手株は大幅続伸場面があった。ただ、朝方に買われた後は上げ幅を縮小したが、トヨタはなお302円高の6800円と07年10月以来の高値水準で終了。存在感の大きさを示唆した格好となった。07年2月過去最高値8350円はなおはるか先に臨む格好だが、同社株の羅針盤である世界景気・世界株式市場の行方が引き続きポイントとなる。そして、自動車関連株だけでなく電気機器、精密機器関連など輸出関連セクターは同様か。●当欄注目株としてきた日本空港ビル(9706)は寄り付き直後に4675円を付け、新規上場時に付けた過去最高値を12年7ヵ月ぶりに更新した。「中国人訪日客数が前年比倍増ペースで激増中。昨年1年間の131万人に対し、今年は8月までの累計が154万人。1-8月累計の全世界からの訪日客数は前年同期比26%増の864万人。国別増加寄与率は中国が4割、台湾が25%であり、中国人の存在感は目立つ。しかも、韓国、台湾と違い、中国人旅行者に対して現在、日本滞在ビザが免除されていない状況下でのこと。今後ビザが免除されると増勢に一段と拍車がかかる可能性が高い」との記事もあった。9月22日付けで一般向けにも情報公開した「中国人訪日客激増で露呈する日本の外国人旅行者受け入れ不足」(JBpress9月18日付け)で瀬口清之研究主幹が記していたものだ・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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