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2010/02/23

◆日経平均は前日比48円安の1万352円と反落した。22日のNYダウが5日ぶりに反落。NY原油先物は上昇したものの金先物が急落、LME銅先物など非鉄金属が大きく下げたうえ、資源開発株が下落したことが利益確定売りを誘った。東京市場でも素材・資源株が値下がり率上位となった。加えて、24日の米下院公聴会にトヨタ(7203)の豊田章男社長が出席するが、リコール問題がトヨタへの影響だけでなく、日本経済への影響が広がりかねない・・などとの論調が見られるなど神経質な動きとなっていることも、影を落とした。■ただ、日経平均の25日移動平均線を連日で上抜いているうえ、26週線へのプラスかい離は続いている。相場は、1月15日高値に対する調整局面との見方から外れているわけではない。前日に、日経平均指数採用銘柄の98%が上げ、TOPIX業種別株価指数全33業種がそろって上昇したこともあり利益確定売りなどが出やすくなっていた。1部市場出来高トップとなった川崎汽(9107)は外資系証券の投資判断引き上げをきっかけに急伸したものだが、これをきっかけに低位材料株人気が浮上。同3位のGSユアサ(6674)は9日の業績増額修正発表以降、電気自動車向けリチウムイオン電池増産報道もあって、売り方の買い戻しを狙った物色人気が広がってきた。そして、4位三洋電(6764)、6位長谷工コーポ(1808)、9位パイオニア(6773)とともに個人投資家など短期資金が流入しやすい低位材料株物色の動きが見られた。ちなみに、出来高上位30銘柄中の22銘柄が500円未満株だった。

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◆材料株人気が台頭しつつあるなか、先に紹介の、昨秋相場で好人気となった戸田工(4100)が月初からの200日移動平均線上でのもみ合い、調整相場を終え、上値探りに入る格好となってきた。週足では26週線にタッチする手前で下げ止まり、下値が切り上がるかな・・と思わす格好に。09年10−12月期には連結経常損益が黒字に転じた。昨秋はリチウムイオン電池向け正極材を手掛けていることを手掛かりに、粘ばり強く取り組んだ動きが見られた。また、電気自動車用電動モーターの素材軽量化でも同社の磁石が注目されていることも後押しするとみる。そして、テクニカル面が良化しつつあることから、打診買いしたい。●高速鉄道整備関連で登場したナブテスコ(6268)は、1月に嫌な上ヒゲの長い月足を引いたものの、200日線が下値サポートラインとなり、26週線を大きく下回って週を終えることはなかった。そして、中勢上昇基調から1月高値トライが期待できる格好となってきた。途中でいったん失速する可能性は残るが、ロスカット価格を決めての挑戦は可とみる。

◆介護関連株が強い。きょうは訪問介護事業や居宅介護支援のセントケア (2374)が大幅高し昨年来高値を更新、通所介護施設運営が主力のケアサービス (2425)も大幅高で昨年来高値を更新。有料老人ホーム運営のメッセージ(2400)は下値切り上げが続くなか20万円台固めが終了しつつある。07年12月の戻り高値23万5000円を取りに行く相場に期待。政策支援を背景に来期にかけ業績は引き続き拡大基調にあり株価を後押しすると見る。あとは、52週線が4カ月間上値ネックラインとなっている介護最大手のニチイ学館(9792)が動意すれば、「介護関連株はGOサイン」となるのだが・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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