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2013/08/30

◆8月末、日経平均株価は前日比70円安の1万3388円と反落した。前月末比では280円安となり4カ月連続でマイナスとなった。そして、そのうち3回は上ヒゲの大きな、「芳しくない月足チャート」を描いた。29日の米国市場では第2四半期GDP改定値が伸張、前週末の失業保険申請件数も減少するなど足元景気指標好転の流れを確認した格好で、株式相場は続伸。欧州株も反発した。東京では、朝方に買いが先行した後は、シリア情勢はなお予断を許さず、週明けの米国では重要経済指標の発表を控え、様子見気分が強まったことから、直近堅調だった商品市況関連などに利益確定売りが広がり、輸出関連株は円の下げ渋りから主力株の多くが反落した。■ただ、1部市場出来高は、前日比4億株増の22.2億万株と大幅増加に転じ、5日ぶりに20億株台を回復した。しかし、売買代金は5000億円増に届かず1.97兆円と9日連続で2兆円台割れとなった。市場エネルギーが膨らまないと、例え、株価は急伸しても、細い長い塔がもろいように、その市場の持続的な株価上昇(株価だけでなく、商品、為替相場も同様)は覚束なくなる。

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◆米国がシリア政権攻撃を行なうにはイギリスなど他の国の協力、同意が不可欠だという。単独行動となれば、オバマ政権が持続できるのかという状況もある?前日発表の米国経済指標は順調あるいは好調であることを示唆した。第2四半期GDP改定値は予想を上回って伸張、前週の失業率申請件数も減少・・と経済好転を示唆した発表が続いた。そして、米量的緩和策縮小に第1歩を踏み出すきっかけとなる発表とされているのが、来週3日(火)日本時間23時に発表される「8月ISM製造業景況指数」だ。ここで、数値が良しとされると、緩和縮小第1歩がスタートする!?マーケットの反応は?4日(〜6日)にはロシアでG20首脳会議が開催されるが、日本勢は如何にふるまう?

◆引き続き、中・長期移動平均線に下支えされた銘柄群から、銘柄をピックアップするとの当欄手法は変わらない・・。長期線52週線、12カ月線沿いの上昇基調にある銘柄であり、かつ、収益拡大への転換点を迎えた銘柄があれば買い推奨銘柄としよう。■やがて、機関投資家も参戦してくるであろうと知友アナリストが昨秋来推奨してきた当欄年間注目株・プリマハム(2281)は、5月に昨年末比株価倍化を達成。今月に入り日経紙も第1四半期で同社好調との記事を掲載した。5月高値294円から100円強の下げも終え、目下、200円処で次のステップに向かって鍛錬中。●26週線を2週連続下回ってきたのは当欄注目株・セブン&アイHD(3382)。5月高値4115円に対し、7月に4000円台に戻し、二番天井をうった格好で下げてきたことは、テクンカル面でのポイントとなるかウォッチング中。そして、6月安値3185円を割り込むことは、「売却せよ」とのサインとなる。注意して動きを見たい。プリマに振り向けてもよさそうだが・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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