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2010/12/07

◆日経平均は前日比26円安の1万141円と続落し、TOPIXは5日ぶりに小反落した。6日、欧州市場ではECB(欧州中央銀行)によるスペイン国債購入が迫るものの、これに反対する独仏と他の国との対立の構図は変わっておらず、ユーロが対ドルで下落した。この流れを受け、円は、対ドルで3日続伸し、ユーロで反発。中国の週内利上げの可能性も報じられ、金融関連や輸出関連セクターが下げを先導した。ただ、出遅れ内需セクターが堅調だったことから値下がり幅は限定的だった。また、1部市場の25日平均騰落レシオが前日比6.0%上昇し145.4%と5日連続で上昇、4月12日以来の高水準になったことも、市場エネルギーが限定的なだけに警戒された。

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◆当欄絡み銘柄では、愛知製鋼(5482)がレアアース関連人気にも乗り、昨年5月以来の上値ネックライン400円台前半を11月に突破した後は、急ピッチの上昇で高値更新を続けており、08年5月高値を超え、3年ぶり高値水準となってきた。ここからは、利益確定売りを先行させるべきか。●また、ナブテスコ(6268)も26週移動平均線沿いの上昇基調に1650円まで上昇、08年6月はリーマン・ショック直前の高値1693円が見えてきた。こちらも、ここから、利益確定の売り場を探すところか。●ただ、スクリーン(7735)は577円の年初来高値を付け09年安値109円から5倍化超となった。業容拡大期待はかなり織り込まれたとはいえ、4月の年初来高値からは30円弱上げたにとどまっており、上値を残しているとみている。もっとも、11月26日現在で信用売り残株数452万株、貸借倍率0.79倍とあって、短期資金が流入し値動きが荒っぽくなった場合は「売り」としたい。●また、鈍足のマクドナルド(2702)が23円高の2135円と連日で10円以上の上げ!で8日続伸。6月高値を前日突破したことで、08年10月10日に付けた上場来安値1291円を基点とした、26週移動平均線や52週線沿いの上昇基調がようやく加速する場面を迎えた!?「押し目は買い」が鮮明化したとみる。08年12月高値挑戦に期待したい。●同じく連日紹介の「民間の気象情報サービスで世界最大手」のウェザーニュズ(4825)も1422円まで上げ幅を拡大し、4月に付けた年初来高値1373円を更新。09年10月1日以来の1400円台を回復した。年初来1000円〜1400円のボックス相場が続いてきたが、ようやくボックスを上抜けたのだ。10月最終週には6週移動平均線、13週線、26週線、52週線と上から「短・中・長期線」と並び、上昇基調時にみられる「順なパターン」に変わった。1400円台回復のここから、一段上の相場が期待したい。●中外炉(1964)が303円と年初来高値を更新。300円とび台〜320円の08年11月以来の下値ボックス相場上限を突破に期待して、「買い」ウォッチング。●栄研化(4549)は大塚HDの公募価格が仮条件の下限(2000〜2400円)に近い2100円に決まったことで、「買い」銘柄から除外したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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