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2007/09/14

◆14日、日経平均株価は306円高の1万6127円と続伸、25日移動平均線を上抜くことはできなかったものの、1万6000円台を回復し週足陽線で1週間を終えた。13日の欧米株の上昇、1ドル=115円台への円安が支え。輸出関連株が買われ、先物・オプション9月物のSQ(特別清算指数)を無難に通過したことで、買い直された。アジア14市場(バングラデシュ・ダッカ市場を除外)の星取表は11勝3敗。インドが続落したが、主要市場は上昇した。欧州市場は4日ぶりに反落となったが、米株は小幅ながら続伸した。

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◆本欄は先に、「8月17日の1万5262円安値に対する二番底の確認が必要。それは、SQが終り、18日(火)に米FOMC(米公開市場委員会)がある週で、8月17日の週から5週間目となる9月第3週であろう」と指摘したが、11日の安値15610円(終値では10日の1万5764円)が二番底となった可能性も?。翌12日に、既に「死に体」化していた安倍首相が辞任を表明、福田康夫元官房長官が総裁選で優位となったことで、問題山積ながら総裁選の流れがみえてきたことが背景。もっとも、今後は、政局動向が株価を押し上げる状況は生まれないと見たほうがよさそうだ。もちろんリスクは多い。先の参院選の惨敗を経て、「改革なくして成長なし」と言い切った小泉前首相の改革路線は、次の総選挙の敗退につながるとの思いを自民党、民主党とも抱いている。予算のバラまき、大型補正予算がまかり通る!?資金は国債で調達するしかなく、債券利回りは上昇・・の逆コース。

◆14日、「東洋経済会社四季報」、「日経会社情報」秋号が発売された。週明けにも、記事が前号と比較しどう変化しているかにより、個別銘柄が短期乱高下する場面がありそうだ。本欄では、会社側利益予想を大きく上回っている銘柄のひとつサンデン(6444)に注目している。●また、小型穴株ではイチケン(1847)。面白い記事となっている。ダイエー系からパチンコ店舗経営のマルハン系となっているが、好採算の商業施設を柱に出足順調で会社受注目標は最低線。営業利益は計画上ぶれ。「マルハンの店舗受注倍増を目指す。マルハンにマカオのカジノへ参入説があり、実現すれば新たなビジネスチャンス」としている。14日現在の予想配当利回りは2.59%だ!

◆半導体関連でここから中期注目したいのは日立国際(6756)。月足ベースでなければいらつくほど昨年1月以来1400円を中心とした往来相場が続いている。が、今期業績は7月30日に増額修正され、連結経常利益は従来予想の145億円から前期比6%増の160億円と、減益予想が一転連続過去最高更新見通しとなっている。1株益94.1円にPERは15.5倍と評価余地は大だ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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