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2015/06/11

◆日経平均株価は5日ぶりに反発。前日比336円61銭高の2万382円97銭と高値引けとなった。10日の欧米株式市場では米独株が5日ぶりに反発するなどそろって上昇。ドイツ国債利回りは上昇し、ギリシャ情勢進展期待にユーロは対ドルで上昇した。さて、ギリシャのチプラス首相は欧州連合(EU)とのブリュッセル会合で、メルケル独首相や仏大統領と話し合いで合意に至るのか?危機脱出なるかは若干不安感も残るが、さて・・? 朝方発表の法人企業景気予測調査では4−6月期がマイナスに転じたが、先行き景況感が改善を示したことや、円が対ドルで小安く始まった後、下げ幅を拡大する動きとなったことが買い安心感を誘った格好で、引けにかけ上げ幅を拡大していった。ただ、1部出来高は21.18億株、売買代金は2.57兆円とそろって減少に転じたことに不満は残るが・・。

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◆当欄注目の日本製紙(3863)は8日高値後は3日続落。調整色を強めている。が、2018年3月期までの3年間に、株式や不動産の売却で500億円超を調達し、成長分野のM&A(合併・買収)などに充て、収益性が高い事業資産への入れ替えを進め全体の資産利益率上昇を目指す。本業との相乗効果が見込みにくいグループ会社の株式などを売却。さらに、工場や社宅、都内商業テナントビルなどの売却も検討している。そして、18年3月期までに300億円のM&A投資枠を設けた!海外の同業他社や化成品、紙おむつなどヘルスケア関連といった成長分野で出資・買収を検討。総資産1兆5000億円規模を維持。高利益率事業分野にシフトして、利払い前の経常利益ベースでの総資産利益率を前期の2.2%から3.7%に引き上げ、18年3月期営業利益500億円を目指す(前期は236億円、今期予想320億円)。2000円とび台にある短期相場を示唆する13週線水準まで下げるのを待ちたい。◆アリアケJ(2815)が変わらずを挟み6日ぶりに急反発してきた。天然調味料のトップ企業であり、日本の加工食品や中食、外食の味を牛耳っている会社としてかつて注目してていた銘柄のひとつだ。数十年前にローコストのエキス抽出法開発により、国内では他の追随を許さない企業に上り詰めた。国内では同社製品が行き渡り、10年ほど前から欧州進出。「味」が命運を制するためユーザーが慎重で浸透に時間がかかったが、ようやく本格的に立ち上がり始めた。今後は日本同様並ぶ企業がない中、海外での成長が業績のけん引役となる局面がやってきた、と「日本の問屋は永遠なり」の著者有賀泰夫アナリストは指摘。中勢上昇基調にあり2ケタ増益でもあり、単独走行に期待。特に、全般急落展開場面では買い向いたい。また、●北陸新幹線の新型車両にベアリング(軸受)を供給し安全・快適高速走行を支えるジェイテクト(6473)は6月高値から調整盤面にある。が、PER16倍台と割安感ありここから買い場を探したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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