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2015/01/19

◆19日、日経平均株価は前週末比150円13銭高の1万7014円29銭(0.89%)と反発した。前週末16日はスイス中央銀行のスイスフランのレート上限撤廃発表を受け、世界の金融・証券マーケットは波乱の展開となった。しかし、米欧市場は、スイスが上限撤廃策をすぐに撤回したことを受け、円は対ドルで6日ぶりに反落。NY原油先物はIEA(国際エネルギー機関)がOPEC非加盟国の供給見通しを引き下げことから大幅反発・・と流れは急反転。NYダウは発表された1月消費者関連指標の改善にも後押しされ、6日ぶりに急反発。欧州株もギリシャのユーロ離脱はせずとの見方から上昇に転じた。この日、上海総合指数は高水準に融資額が膨らんだ信用取引の融資を当局が抑制するとの見方から、下落率は7.7%に拡大しほぼ5年ぶりの大幅下落展開となったことが、心理的な上値の重しとなった。■業種別株価指数は28業種が上げ、5業種が下げた。値上がり率上位にはNY原油先物の大幅反騰、NY金、LME銅先物など金・非鉄市況急伸が追い風となったグープが入った。前週末は小反落した鉱業は2.10%高で1位、2位は非鉄金属2.07%、3位の輸出関連・ガラス土石2.03%高を挟み、4位には卸売1.73%高、6位鉄鋼と市況・素材関連が並んだ。なお、輸送用機器は原油先物急反発はあったものの円が反落、●トヨタ(7203)は続落も、●日産自(7201)、●ホンダ(7267)など自動車・自動車部品株は概ね堅調展開となり0.36%の反発で25位となった。 一方、値下がり率1位は原油先物高や円安が燃料費高騰に繋がるとの見方から空運で、1.59%安と15日の戻り高値後は続落・・。2位は証券・商品先物0.92%安、3位銀行0.44%、4位には3日連続昨年来高値で発進したゴム製品だが、その後は利益確定売りに大幅安シーンをみて、0.42%の3日ぶり反落に。そして、5位には不動産が0.38%安で続いた。

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◆大黒天物産(7291)が40円高の3635円と3日続伸。昨年11月19日の上場来高値3785円に迫った(権利落ち修正後では最高値)。岡山地盤の食品ディスカウント・スーパーで24時間店舗を展開する。14日発表の15年5月期上期連結経常利益は前年同期比15.6%増の24.4億円と好調裏に着地しており、出遅れディスカウンター関連株として見直し買いが入ったようだ!有賀泰夫食品・流通アナリストは16日付けメルマガで、「大黒天はかつて高成長したディスカウンターだが●コスモス薬品(3349)の攻勢もあって一時停滞していた。しかし、価格引き上げで久々に業績は好調、PERも20倍割れであり、物色人気に乗る可能性はある。ここしばらく業績不振もあって、株価はドラッグや食品スーパー株ほどには上がっていないので乗りやすいかもしれない」と指摘した。そして、「ドラッグストアの躍進がとまりません。同関連銘柄では、長らく注目してきたコスモス薬品も割高感にはついて行けません。が、●クスリアオキ(3398)を運良くまだ持っている人は保有継続で良いでしょう。ドラッグストアの活躍は目立つが、そのほかの内需型消費関連株にも株価が強いものが目立つ。●ヤオコー(8279)を初めとする地域スーパーの株価上昇も立派なもの!」とも記した。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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