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2009/08/05

◆日経平均は122円安の1万252円と反落した。4日のNYダウが下げに転じた後、引け前に切り返し上げに転じたことを受け、寄り付き直後には1万406円を付けるなど朝高スタートとなった。が、9時半過ぎから小幅下げの場面が見られ、輸出主力株を中心に後場下げ幅を拡大し、安値の大引けとなった。TOPIXは14日ぶりに下げた。■  日経平均は、7月13日安値から前日高値までの上昇相場で1429円、15.8%上げた。その間、2日下げたが、それは28日1円安、8月3日4円安と小幅にとどまった。米国株がこの間に3指数とも1%を超える下げがなかったことが背景であろう。しかし、きょうは米国株高にもかかわらず120円を超える下げとなった。あすは、きょう下げたのは、一息入れただけとばかりに、急反発するかもしれないが、さてどうか・・。

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◆きょうも出来高20億株割れ、売買代金1.5兆円割れとなったように、7月安値からの上昇場面で25億株を超えたのは1万円に急接近の7月24日のみ。だが、市場エネルギー不足のまま上値を追い続けることは不可能。前日大引け後に今2010年3月期連結業績予想の増額修正を発表したトヨタ(7203)は、前日は引けにかけ下げに転じ、きょうは10円安スタートで20円高をみた後、4000円割れと続落で終った。4日引け後に、トヨタ株の投資判断を変更したのは2社?UBS証券が「中立」から「買い」に、目標株価を4100円から4800円に引き上げ、野村証券は、「2」(中立)から「1」(強気)に、4000円から4700円に引き上げたが、きょうは、出尽くし感が広がった?

◆ちなみに、7月13日終値から8月4日の高値までのTOPIX業種別株価指数で、値上り上位は?答え、トップはトヨタが属す輸送用機器で26.3%の大幅上昇だった。2位は鉄鋼で23.7%、3位は証券・商品の23.0%、4位以下は、電気機器22.5%、非鉄金属22.3%、精密機器22.0%、不動産20.3%、機械19.4%、ゴム製品18.6%と世界で景気敏感株と呼ばれる主力輸出株周辺が大半を占める。 そして、きょうの値下がり上位を占めたのは前日と同様に輸出主力株だった。

◆前号から紹介の朝日インテック(7747)に続く期待は、当欄注目株のひとつだが、気象情報サービスで世界最大手のウェザーニューズ(4825)。2月の1011円を昨年10月安値933円に対する二番底として中勢上昇第2波動入りを狙うここから再注目しよう。きょうは1686円の年初来高値を付けたが、ここから、中勢第2波入りの必要条件は昨年8月の上場来高値1799円突破だ。全般動きにくくなったところは、今期予想PER14倍台割れの小型好業績・好材料株の出番となっても不思議はないはず。あせらずぼちぼち行けばの構えで臨み、動くときはすばやくネ!

◆また、ABCマート(2670)が続伸。朝方は買いが先行、2770円まで上げて7月27日の直近戻り高値2810円に急接近する場面もあった。前日発表の7月度概況で、既存店売上高が前年同月比2.7%増と2カ月ぶりにプラスに転換、全店売上高も18.8%増と大幅伸張したうえ、ゴールドマン・サックス証券が4日付けのリポートで、「中期成長力への見方は今後復権」としリポートで投資判断「買い」推奨リストを継続、今後12カ月の目標株価を2700円から3000円に修正したことが後押しした。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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