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2005/10/04

◆平均株価は200円超の今年3番目の上げ幅で01年5月29日以来4年4カ月ぶりの1万3700円台乗せ。売買代金の2兆円超はきょうで11日連続だ。ただ、値上がり・値下がり銘柄上位の顔ぶれは変わった。東証1部値上がり銘柄数が1000に未たず200円超の上げとなったのは、指数寄与度の高いハイテク値がさ株の上げ幅が大きかったことがあげられる。値上がり率1位電気機器4.06%、2位精密機器3.1%と並ぶ一方、値下がり率では、1位が鉄鋼の4.16%、2位は銀行1.53%、そして建設株。足元流れが変わったのは、(1)3日に発表された日銀「短観」で、「景況感が2期連続改善」したものの、市場予測を下回った(市場予測が強すぎたとの見方もある)。(2)そして、新聞の見出しでは「夏場以降の原油急騰が素材業種に影。IT産業は復調」という言葉が踊り、(3)前日米SIAが発表した8月の世界半導体売りげの回復も買い手がかりとなった。(4)加えて、日銀総裁から量的緩和策を早期に解除するとの発言から、債券から株式市場に資金の移動を言う向きもあった。(5)1ドル=114円台へと円安が進行し輸出関連株を見直す動きが強まった・・ため。いずれにしても、日銀「短観」発表で、これまで市場をリードしてきた鉄鋼、銀行、不動産など内需株は調整色を強めている。それはそうだ、市場体温計としたみずほFG(8411)は8月8日安値から直近高値までの上昇率が53%、新日鉄(5401)は64%に達しており、いかにも調整が欲しい水準だった。本欄の、「日銀短観発表を好感し買いあがったところで、いったん3〜5週間の調整に入る」との見方は、ハイテク・輸出関連株には無縁か?まだ結論を得てない。

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◆本欄は「エレクトロニクよりも自動車関連株」の姿勢をとり続けてきた。きょうも高値更新銘柄が相次いだ自動車株関連株は9月までの好調相場に続き、10月入り後も強調相場が続いている。8月の米自動車新車販売は、ガソリン高に伴う自動車買い控えから、GM、フォードとも20%減となった。しかし、そんななかでも、日本車はトヨタ(7203)、ホンダ(7267)、日産自(7201)とも2ケタ増と対照的な結果となった。自動車セクターにはここまでの相場で水準訂正高が進んだ。それでも本欄は、「テロや原油高で荒れるインドネシア関連企業ではルピア安リスクなどを抱えるが、アジアでは自動車市場の拡大が続いている。環境規制強化の欧州も同様であり、06年の世界市場における日本自動車のシェア拡大は不変。仕上げの相場が控えている」とみている。■デンソー(6902)、アイシン(7259)のデッドヒートは続く。◎4ケタを付けた後一服の大同メタル(7245)も75日線が買い場水準と見ている。◎二輪電装品の国産電機(6992・2)は年初来高値更新のここから強気したい。◎ホンダ向け主力のプレス部品メーカー本郷(3425・ジャス)は10倍未満のPERが魅力。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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