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2011/03/25

◆3月第4週末、日経平均は前日比101円高の9563円と3日ぶりに反発した。24日、ポルトガルが金融支援受け入れの方向に傾き、欧州金融危機は織り込み済みとの観測からユーロが上昇し、欧州18カ国の主要株価指数がそろって上げた。雇用関連指標改善を好感して米株は続伸、この日のアジア市場も主要市場が大幅に続伸した。加えて、円が対ドル、ユーロで続落したことから日経平均指数寄与率の高い輸出関連主力株が上昇、福島原発への懸念はなお続くものの、震災関連株は物色対象が新旧交代するなか人気が持続した。■市場筋推計の「外資系証券の朝寄り付き前成行き注文状況」では、8日連続買い越しとなり、今週4日間合計では、売り買い株数とも前週比大幅に減少したものの差し引き1億420万株の4週連続買い越しとなった。25日取引終了後に東証が発表した前週3月第3週の外国人投資家売買状況では、9522億円の買い越しとなった。20週連続の買い越しであり、2004年3月第1週の9678億円に次ぐ、過去2番目の買い越しだった。■海外投資家が利ののったアジア新興国株を売却し、日本株買いに鞍替えしたのは昨年11月以降だ。日経平均は11月2日の安値9123円を基点に、1万円台に向け買っていった。しかし、前週15日には8227円への逆さ落しの暴落だ!米経済誌や米著名投資家が相次ぎ「日本株買い」の旗を振ったのは当然!?そして、大量の買いが流入した。当欄では全く紹介してこなかったが、震災復興株が相次ぎ急騰、買いが買いを呼ぶ展開となった。一方、福島原発への懸念はなかなか薄まってくれない。そして、今冬までも続くと発表するなど東電の長引く計画停電は景気をさらに押し下げる。海外からは東京港寄港を避ける話が聞かれる。「東京を懸念するに及ばない」といっても、アメリカなど広大な面積を持つ国から見れば、東京と福島は隣近所の距離と見える。今月も大量に買い越している海外勢の動きは豹変する可能性がある。

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◆停電は「BlackOut」、輪番停電は「RollingBlackOut」というと時事英語検索で出ていた。真っ暗になって何もできない、パソコン、電話もできないお手上げ状況・・のことか?引き続き、ウォチングを基本としたい。当欄注目銘柄では、マクドナルド(2702)は週末終値1997円と2000円割れ。26、52週線を維持できなかった。「非日常的日常」のなかでは、同社株タイプの銘柄は支持線維持は難しいか・・。●一方、ナブテスコ(6268)は2000円があって、35円高の1993円引け。4日高値2075円から15日安値1500円まで下げたところで52週線を目の前に反転してきたものだが、来週も頑張りきれるか注目。●タムロン(7740)も前週の急反発地点よりも上値の1800円台で今週はもみあいが続いた。26週線に支えられ、頑張っている。問題は、エネルギーがある間に上に吹っ切れるかだ。さもなくば、再失速となる可能性が強まる。●そして、計測器のアンリツ(6754)は2月高値812円に対し15日安値502円、きょうの終値は前日比12円安の585円、200日線と52週線は守っている。  

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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