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2011/08/31

◆昼間の記事送信先から突然、「同時刻に大量の過去配信記事がアップされており、企業から抗議の電話が相次いでいる」との電話がかかってきた。配信システム・トラブルが原因だった。なぜか?といわれても、ネットワーク時代の「迷い子」といえる筆者にはさっぱり説明のしようがない。配信先は必死に削除したが、随分と長い時間、サイト上に過去の記事が出続けていた・・。もし、記事をみて、過去の記事だと気がつかないまま、売り買いの注文を発注した投資家に損失が発生した場合のことを考えれば、投資家の自己責任であるとはいえ、記事を公表することの恐ろしさに改めて気付かされた。それでなくとも、恐る恐る記事を書いている?直近の当欄、結果を残せない厳しい銘柄が多くて、冷や汗・・。

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◆日経平均は前日比1円高の8955円で終了、引け際の上げによりわずかに5日続伸した。が、きょうも9000円には届かず、日中値幅はわずか62円にとどまった。前号では、「果たして、ギリシャ大手2行の合併が、市場の期待通りにソブリン債危機が解消に向かい進展するのか、なお、留意したい」と記した。が、30日の欧州では、域内景況感指数が急降下、欧州中央銀行が今年利上げを実施する状況になさそうだとの見方が拡大したという。また、米国では8月消費者信頼感指数が予想を下回り、住宅価格指数は前月比連続して下落・・(もっとも、NYダウは20ドルだが3日続伸し、日足は上値をうかがう見構えとなっているが)。そして、この日発表の日本の7月鉱工業生産は4カ月連続で改善、震災前水準に戻った。ただし、市場予想を下振れており、9月には低下する見通しだという。大震災後の国内生産の改善に一服感が生まれつつある?明日も、1日の米8月製造業景況感指数と2日の雇用統計の発表を控え、東京市場は様子見気分の強い展開か。直近で、売りが目立つ海外投資家のスタンスが変化するには、やはり、彼らの本国の景気好転やソブリン債危機の後退が見え始める必要がある?

◆内外景気がもたつく状況となれば、景気敏感株に対抗し内需関連株が見直される。例えば、当欄常連銘柄の有料老人ホーム運営のメッセージ(2400)は直近2週間で続急落も、前週安値時に26移動平均線に下支えられ反転。きょうの出来高が極めて乏しいことは、戻り相場で15日の28.95万円を頂点とする上値関門を突破するには荷が重い。28万円台は戻り売りとすべきか。●臨床検査薬大手で途上国の結核撲滅運動絡み株として栄研化学(4549)は筆者長期注目株だ。中期チャートは三角保ち合いを形成中。きょうは1034円まで大幅続騰、52週線に下支えされていたが、26週線を上抜いた。国内では6月から結核迅速検査キットを発売したが、途上国でも使用可能な試薬キットの開発を進めており、来春にも発売が可能だとするアナリストもいる。ここは、様子をみて、反動安場面を待つべきか。引き続き、期待しつつウォッチングしよう。●前号でも記し、22日に全般ツレ安場面からうってでるべくウォチング開始としたシップHD(3360)は病院新設や移転支援のほか老人ホーム運営を手がける。22日からジリジリと8日続伸であり、1800円台が目前だ。昨春以来、業績予想を増額修正するパターンが続いていることが強みであり、なお、PER12倍台と割安感は強い。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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