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2009/12/11

◆12月第2週末で株価指数先物・オプションSQ(特別清算値)算出日の11日、日経平均は前日比245円高の1万107円と4日ぶりに急反発し、1日で1万円台を回復した。10日に発表された前週の米国新規失業保険申請件数が低水準で、NYダウが続伸したことを受け、買いが先行した。上昇ピッチが急となったのは後場。中国が発表した11月の工業生産が大幅伸張するなど経済指標に安心感が広がり、東京外為市場では1ドル=88円台後半へと円安が進行、輸出関連株、中国関連株などを中心に買いが広がった。    ■前号の楽天(4755)については、東証1部市場が混迷状況下で、人気を得る陰の銘柄としてピックアップしたものだ。1部市場が好人気となると厳しい感じがする。しかし、しかし、7万円を越えた水準である限り、先高期待を持ち続けていい月足、週足チャートであり、日足チャートはほれぼれする好チャートだ。「押さば買え、噴いたら半分は売れ」で臨みたい。

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◆もっとも、日本を代表する大型株といっても、外国勢次第の上げ下げでは決して面白くはない。それでも大型株、となれば、当欄は東芝(6502)となるのだが・・。10月に年初来高値を付けたばかりだ。そこから、150円近く下げ、中期相場を占うといわれる26週移動平均線に救われて下げ止まり、6週線、13週線をクリア。500円台を回復してきた。大手証券からは「NANDフラッシュは円高の影響は厳しいものの、エンべデッドの需要は好調でフル生産が続いており業績改善が続こう」との見方もあった。■超長期線の24カ月線が上値の重しとなっているが、週末現在で512円まで下がっており、昨年5月以来の24カ月線突破で年末相場を迎える可能性は高い。筆者は、年が改まれば、前年活躍組が急失速する例をあまりにも多くみてきてしまったが、2月安値から高値まで2.8倍化したとはいえ、フラッシュメモリーなど半導体と原子力を中心とした東芝にもう一段上への「戻り相場」くらいは期待してもいいのではないか?その意味で、24カ月線の上にある必要がある。

◆豊田合成(7282)は、照明、液晶テレビ向けに市場が急拡大しつつあるLED(発光ダイオード)素子を手掛けており、LED関連相場の主役の一角を担う銘柄として注目されている。欠点は、昨年12月から今年7月までの間に株価が3.3倍化してしまったこと。2000年には8000円台に買われた銘柄だから、2000円台後半の水準であたふたしても仕方がないが、年初来高値を抜くまでは、ロスカット価格を決め、26週線を上抜いたここから拾っていくのも一法。

◆小型株では、今週大幅週足陰線で終ってしまったうどん店「丸亀製麺」のトリドール(3397)だが、11月度既存店売上減収幅拡大の悪材料は52週線割れでそれなりに織り込み始めたとみて買い場を探しつつウォッチングを続けよう。そして、「大型株相場に隠れた時こそ小型好材料株は長期注目株」とし、目先、短期相場でも参戦しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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