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2007/01/16

◆明日17日〜18日に開催される日銀金融政策決定会合を控え、政府・与党は追加利上げによる景気の冷え込みを回避しようと、利上げ押さえ込みを狙った口先介入が相次いでいる。市場は、7割方利上げありと見てきたが、少々怪しくなってきたとの見方だ。ただ、利上げを計画している日銀が、政府の意向に沿った形で利上げを見送った場合、市場は、日銀の姿勢に失望しよう。日経平均が昨日に続き今日も1万7250円を挟んだ小動きで終始し、メガバンク株がもみ合いもしくは軟調だったのは、(15日のNY市場が休場で手がかり難だっただけでなく)追加利上げに踏み切るのかどうか様子をうかがっているためだ。もっとも、追加利上げがあるなしにかかわらず、相場の基調は強いとみてよい。海外景気の堅調と円安進行に伴い輸出セクター中心に今3期通期業績予想の上積みが期待できるからだ。■米国では今週から決算発表が本格化するが、日本では、3月期決算発表は今週から増え始め、来週25日(木)以降一気に拡大し、アナリストは担当企業の決算説明会などで大忙しの季節を迎え、投資家は企業が発表した数字をみて一喜一憂の日々を送ることになる。

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◆よみうりランド(9671)が7.7%上昇し1部市場値上がり率6位となった。●さいたま市などの土地の含み益が巨大な片倉(3002)が24カ月線とのプラスかい離を回復。なべ底チャートを形成し、上値を試す格好となっている。片倉は本欄では05年春に1株2000円以上の含み益があるとし、買い推奨し続けた銘柄だ。今回も2500円水準をにらんだ相場が期待できそうだ。●今回、買い推奨が遅れたが、想定外の大相場を夢見ることができそうなのは、連日で上場来高値を更新している豊田織機(6201)だ。5月の海外企業による三角合併解禁まではM&A関連株や業界再編関連株が入れ替わり物色対象となり続けると見てよい。以前から一部で使用されていた「M&Aされやすい会社を見つけるための」M&Aレシオがようやく、新たな株価の物差しとして注目され始めたのは、それだけM&Aへの関心が高まったということだ。●本欄が、奥村組(1833)、西松建(1820)を先に紹介したのも、M&Aレシオ割安感の強い銘柄だということからに他ならない。●で、豊田織機だが、株価の基点は03年4月(日経平均が7603円のバブル後最安値を付けたとき)1686円で底入れ、反転してきたもの。同社は豊田創業本家であり、トヨタグループの資産管理会社ともいえる。例えば、トヨタ自(7203)株式の2億株強(5.5%)の大株主だ。しかも、業績はしこぶる好調だ。今3月期も20%増収、18%経常増益で、予想PBRは1.17倍、PERは34.6倍も、来期続伸見通しにあり割高感は乏しい。時価飛びつき買いも可だが、基本、突っ込み買いとする。

◆マザーズ市場が1000億円を肥える売買代金を記録した。つれて、楽天(4755・ジャス)が3日ぶり反発したが、上昇基調復帰には12月高値6.2万円を更新する必要がある。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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