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2011/06/02

◆日経平均は前日比164円安の9555円とほぼ全面安で3日ぶりに急反落した。1日の欧州株が1%以上下げ、米国株は2%以上の5営業日ぶり大幅反落、円が続伸したことを受け売りが先行。アジア株が全面安となったことも嫌気された。

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◆1日に米格付け会社ムーディーズがギリシャ国債の格付を3段階引き下げたうえ、中国5月製造業PMIは昨年8月以来の低水準に低下、米国では1日発表の5月民間部門雇用者数が市場予想を下回り、5月ISM製造業景況感指数は09年9月以来の低水準・・と軟調な経済指標発表が止まない。前日までは、景気悪化懸念にもなお強気に株式や商品を買う動きが優勢となり市場をリードしてきた。が、さすがに市場も敬意を払い売りが膨らんだもよう。NY原油先物が下げる一方、ドル安・株安を追い風にNY金先物は一時5月2日の過去最高値以来の高値水準に買われる場面もあった。■もっとも、日経平均は朝の20分間で9510円台のこの日安値に届いた後は、終日9500円台央水準でもみ合い、上下幅はわずかに58円と小幅にとどまった。円は対ドルで続伸したものの概ね1ドル=80円台後半と直近水準から大幅にかい離した訳ではない。TOPIX業種別株価指数で代表的輸出セクターである輸送用機器指数の動きを見ても、急反落スタートの後は寄り付き直後の安値水準近辺での推移が続いた。内閣不信任決議案に対し菅直人首相は昼の党代議士会で東日本大震災対応へのメドがついた段階での退陣を表明したが(午後に不信任決議案は否決された)、市場にほとんど影響がなかった。しかし、政治家、政治を笑う余裕はこの人口減少国にないはず・・。

◆話が迷路に入ってしまった感がある。別に時間をとられ、時間も押し迫っている。きょうもテクニカル面から当欄紹介銘柄をチェックしてみよう。●サイバー(4751)は小反落も頑強といえる。ただ、4月1日高値から上値が切り下がっていることに引き続き留意しつつ、下から迫ってくる25週線を下値ネックラインとしてウォッチングを継続。5月2日の戻り高値29.29万円突破から買いを考えよう。●科研薬(4521)は26週線との上方かい離幅が拡大している。PER13倍台に割高感は乏しいが、1100円台をどうクリアしていくのか注目しかつ1000円台前半までの急失速場面があれば、拾いたい。ただ、ジリ貧で1000円とび台まで下げて場合は様子見。●低位株では太陽電池関連としてこの日338円の1年9カ月ぶり高値を付けた東京綱(5981)は、今3月期2ケタ増収38%経常増益で増配予定と従来の思惑一点張りだけでなく前期から業績がついてきた。1株利益は13.5円と不満足だが、26週、52週線沿いの上昇期調にあり、300円台後半を目標に打診買いしたい。    

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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