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2015/06/23

◆日経平均は前日比381円23銭(1.87%)高の2万809円42銭と高値引けとなり大幅続伸した。5月28日の年初来高値を更新し、米国発のネットバブル相場期の2000年4月12日以来、約15年2カ月ぶり高値水準に上昇してきた。ギリシャへの金融支援交渉を巡り楽観的な見方が広がり前日の欧洲株は大幅連騰しNYダウも103ドルの急反発となった。円は売り先行となり、朝方から幅広く買いが先行。10時台前半に2万700円台乗せした後、高値もみ合いが続き、大引けにかけ上げ幅を拡大していった。政府が22日に示した成長戦略素案「金融機関の持ち合い解消」が盛り込まれたことも金融株高につながり指数を押し上げた。全33業種そろって上昇したのは2月26日以来ほぼ4ヵ月ぶりだ。出来高は前日比7億8763万株増の28億3127万株と5月29日以来の高水準となった。売買代金は2兆8521億円。値上がり銘柄数1550に対し値下がりは254にとどまった。なお、TOPIXは27.79高の1676.40と高値引けとなったものの、6月1日の終値の年初来高値1678.56にはわずかに届かなかった。■もっとも、ギリシャ政府が示した年金と財政目標に関する新提案に対し、国内が混乱する懸念があるなど、ギリシャ情勢に対する楽観的見方の有効期限が何時まで持続するのか?を疑問視する見方も多い。この件には引き続き注意していきたい。

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◆ファミリーマート(8028)は買い一巡後は利益確定売りに小幅な動きの推移となった。今日付けの日経新聞朝刊は「15年3〜5月期連結営業利益予想は110億円程度と前年同期に比べ2割強増え、同期としては3年ぶりに過去最高を更新したようだ。弁当や麺類などの商品力向上が奏功し、利益を左右する既存店売上高が4月に増加に転じた。5月の気温上昇でアイスクリームなど冷凍食品の販売も好調だった。消費増税後1年間にわたりマイナス基調が続いていたが、4月以降は回復が鮮明だ」と同社の業績回復ぶりを報じたことから、朝方から買いを誘ったもの。しかし、テクニカル面では魅力十分と言えそうだ。2011年3月東日本大震災時も付けた安値2550円を基点とした長期上昇相場が続いているからだ。直近では、昨年10月の4000円割れ起点とした上昇基調にあり、今年2月に付けた2000年2月株式分割落ち後の高値5800円を目指す展開に変わりは無さそうだ。業績回復を背景に中期的な投資魅力が高まってきており、引き続き、押し目を拾う姿勢で臨みたい。●かつて当欄でカジノ関連株として何度も紹介していたディスプレー最大手の乃村工藝社(9716)が1525円と年初来高値を更新し、1994年4月以来21年ぶり(権利落ち修正後では新規上場4ヵ月目となる92年2月以来13年4ヵ月ぶり)高値を付け、●ディスプレー大手の丹青社(9743)も1329円と96年9月(権利落ち修正後では94年10月)以来の高値を付けてきた。乃村工藝社の今16年2月期連結経常利益予想は前期比4.9%増の57億円と3期連続最高更新予想にあり、1株利益61.1円に対し予想PERは24.6倍。丹青社は前15年1月期経常最高益29.34億円に対し20.9%減の23.2億円と増収も4期ぶり大幅減益予想だが、1株利益112.8円に対し予想PERは11.7倍弱とあって、市場は慎重予想とみて先行き増額期待も兼ねた買いが入っているもよう。なお、注目していきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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