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2005/09/22

◆21日、米国株は3日続落となった。ハリケーン「カトリーナ」に打ちのめされたメキシコ湾岸に、ハリケーンに成長した「リタ」の上陸する恐れが強まったからだ。カトリーナの経済への影響を恐れて先のFOMC後には利上げがないかとの見方があったが、0.25%の引き上げで終ったところに再度のハリケーン来襲懸念。21日の米国市場で高かったのは、業種別では、NYエネルギー株指数、NYダウ輸送株20種、AMEX石油株指数、フィラデルフィア金&銀、同じくFF石油株指数のみ。ただ、不思議なことに南北主要国株価指数で安かったのはベネズエラ、ジャマイカの2国のみで、残り9カ国が高かったことだ。なぜかははっきりしないし説明した文章もない・・■東京市場では、3連休を控え、急騰後の高値警戒感が強まっているところに、米国株安の報だ。しかし、平均株価は下げ幅を縮小して終った。銀行、損保株は下げたが、◎京都銀(8369)は年初来高値を更新し、1部値上がり率20位内に3地銀が入るなど、銀行株物色意欲は強い。後場に入り市場のムードを高めたのは新日鉄の年初来高値更新など鉄鋼株セクターの切り返しや、石油・開発・プラント関連株の続伸だ。

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◆さて、NY金鉱株高を受け、中期強気継続の住友鉱(5713)が1000円を付けた。96年6月以来9年3カ月ぶりのことだ。NY金先物は、昨年12月2日の16年ぶり高値456.5円を先週15日に突破したことで、上げに弾みがついている。住友鉱の金産出量は海外開発部門が加わり倍増する方向にあり、引き続き人気を集めそうだ。月足では、9月に長大陽線を引き03年暮れ以降の800円台関門を一気にクリアする。しかも、着実な下値きり上げパターンにあり、買いエネルギーを温存した格好となっている。93年と96年に1100円台の戻り高値ポイントがあり、超目先はこれをクリアすることが目標となりそうだ。なお、金関連株として、松田産業(7456)が7月下旬から人気、中外鉱業(1491・2)は8月下旬から好人気化しているが、資金は住友鉱に集中させたい。

◆昨日バイオベンチャー株で強気継続としたそーせい(4565・マザ)が急伸し3週間ぶりに陽線となった。月足は三角保ち合い上放れを狙う長大陽線を引きそうだ。アナリストの目標株価は理論値から83万円前後だとしているが、年初来高値74万6000円を突破した時点で、三角保ち合いを上回っていることから、上値目標としては低すぎる。100万円を想定する。◎また、アンジェス(4563・マザ)も突然の大幅高。1月の年初来高値を1000円上抜く72万5000円まで付けた。現在のところ急騰の理由は聞いていない。ただ本欄では、テクニカルで上ぶれし始めたという認識をもっている。四季報通りに06年12月期経常赤字幅縮小となれば、一段上の株価レベルに上昇するはずだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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