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2007/03/29

◆前場、沈黙していた市場だが、後場に入ると同時に先物主導で買いが先行、日経平均は一時大きく上昇する場面があり、結局、引けは若干高で3日ぶりに反発。昨年3月末終値を204円上回る1万7263円となった(TOPIXは18ポイント足りない1710と3日続落)。年度末を明日に控え、先物から仕掛け的な買いをいれた?

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◆週明けから新年度入り。本欄は、先行き総論強気で論を張ろうと思っている。米国では住宅市場から先行き景気への懸念が広がっているという。しかし、「住宅市場の悪化を言い立てて、いまさら先行き相場に弱気になってどうする」との考え方だ。「米国株が軟調なのは、昨年6月からこの2月下旬までほとんどノンストップで上昇し、過去最高を更新し続けてきた結果、中段調整期を迎えたにすぎない」のだ。なぜなら、米国の住宅バブル崩壊への懸念はずいぶん前から言われ続けており、「06年販売のサブプライムMBS(住宅ローン担保証券)が過去最悪の成績になる可能性がある」といわれても、既に知っていた悪材料が表面化しただけだといえる。悪材料出尽くし感が遠からず広がりそうだ。何よりも、原油、金、非鉄、穀物・・の国際商品市況は堅調に推移していることは意味がある。世界の投資資金は世界同時株安以降も順調な投資活動を展開しており、株式市場の不安感を消してくれている。

◆前日は後半失速した日立(6501)が3日連続で昨年来高値する一方、前日にかけ続伸した重工(7011)は3日連続で昨年来高値を更新した後、小反落と、日立とは逆の動きとなった。いい形での循環物色が続いている。相場が強い証拠といえよう。日立は02年1月以来の1000円乗せが見えてきた。前日紹介の宇徳運輸(9358)は一時100円高の825円ストップ高となる場面があった。原子力関連株狙いは日立造(7004)、日立プラ(1970)へと広がっている。

◆ユニチャーム(8113)が、一時150円高の7670円に買われ、02年2月以来の高値となった。ソフトバンク、松下、ソニー・・など企業が相次ぎ、少子高齢化対策へ種々のアイディアを発表している。第2子誕生すなわち赤子向け紙オムツ拡大に伴う業績への寄与を期待した買いが広がっている。2000年2月の上場来高値8100円更新から1万円台乗せが期待できそうだ。

◆新日石(5001)は18カ月ぶりに三角保ち合いを上放れたようだ。アジア企業との提携が相次いでおり、原油・ガス向け量供給拡大をはかっている。温家宝中国首相の来日時には、エネルギー分野での協力などが討議されるとの報道もあった。原油先物が逆三尊型底入れをしておる。引き続き買いで攻めたい

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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