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2005/03/07

◆ソニー(6758)は井出会長兼グループ最高経営責任者(CEO)、安藤社長が退任し、H・ストリンガー副会長兼最高業務責任者(COO)がCEOに、電子部品及び生産分野店頭COOの中鉢副社長が社長に就任する。エレクトロニクス事業など主力部門にかつての輝きが消え、世界をリードする製品が飛び出さなくなって久しい。映画やゲームなどで稼いでも追いつかず時価総額は一向に増えなかった。ソニーは中鉢新社長でエレクトロニクス部門の栄光が回復できるほどに柔らか体質が残っているか注目である。日本の戦後エレクトロニクス分野をリードした井深―盛田時代からのソニー伝統は企業の膨張の先でショート。同社の苦戦はそのまま日本エレクトロニクス分野の一角で世界競争力が低下した結果だともいえる。とはいえ、失望するのはまだ早い。半導体分野以下知られざる未来を呼び寄せる技術分野は広く、大きい。戦いはまだ決着してはいないのだから。

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◆さて、市場体温計であるみずほFG(8411)が昨年12月高値を上抜き、昨年5月以来の高値水準に上昇。平均株価は8連騰で昨年4月下旬以来の1万1900円台乗せとなった。◎なかで出遅れ感が著しいのは証券株。出来高、売買代金は最高水準が続いていても株式委託手数料の低下は急で、収益拡大に結びつかなくなってきたためだ。が、きょう12月の戻り高値と顔合わせした野村証(8604)は、短期指標で2月に、中期では昨年11月にそれぞれ2番底を打っており、ここからは上値を追うしかないと見るがいかがか。それとも、プリヴェ再生(6720)の株式保有が判明した上場中堅証券を狙うか?■本欄注目の新興プラン(6379)が8年3カ月ぶりに300円台に乗せてきた。原油価格上昇を背景に、エネルギー・ブラント関連株が好人気となっていることが後押ししているが、産油国のエネルギー分野での投資拡大による業績拡大期待が背景にある。強気。◎ようやく上値関門突破の岩谷産(8088)も強気継続。◎PDP用極細線、自動車向けバネの日精線(5659)は今・来期業績好調見通し良し。中勢2段上げ相場に突入したようだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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