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2006/02/02

◆きのう1日ガス抜きしたことで、買い気は蘇生した。1日の米国株が堅調だったうえ、円ドル相場は1ドル=118円台へと円安が進展。朝、東京市場では自動車株、ハイテク株高が予想された。結果、平均株価は5年5カ月ぶりに1万6700円台に乗せた。きのうとは裏返しで、値上がり銘柄数が1100を超え、値下がり銘柄数は400台にとどまった。あのライブドア(4753・監理)は84円まで下げ、上場来安値を転げ落ちている。ネット関連株が多く、停滞しているマザーズ市場を主戦場としている投資家には東証1部の活況は別世界の出来事だ。もっとも、いましばらく落ち着きを待つ展開が続きそうだが、魅力的な市場であることは間違いない。今のうちに新規上場銘柄をしっかりチェックしておくべきであろう。本欄もそうする。さて、きょう確かに、自動車セクターはほぼ全面高となった。半導体関連株もほぼ全面高となり、ハイテク株も堅調な銘柄が多かった。例えば、筆者チェック自動車セクターでは、◎本欄で「次世代の成長企業」と高評価してきたデンソー(6902)が待望の上場来高値を更新したほかは、◎ホンダ系の緩衝器メーカー大手のショーワ(7274)が同様に上場来高値となり、◎リケン(6462)が90年7月以来の1000円台に肉薄したにすぎない。もちろん、◎筆者が短・中長期両用の注目株としている岡谷鋼機(7485・名)は地味ながら連日で上場来高値を更新している。トヨタの中国生産拡大に対応するため中国・天津に現地法人を設立するが、17世紀の創業企業にふさわしい慎重かつ堅実な事業展開が続いている。3期連続大増益見通しとなっているのは主力の鉄鋼・機械が自動車向け中心に吹いている追い風に乗っているからだが、ゆるんだ処はすかさず買いを入れよう。

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◆さて、自動車セクターやハイテクセクター以上に<上場来高値銘柄もしくは昨年来高値銘柄が突出したのは、資源・エネルギー関連セクター>だった。鉄鋼・非鉄セクターも高値更新銘柄が多かった。前者は、1月31日付け本欄で見たように、<世界の火薬庫・中東>が熱くなってきたことが背景にあり、間単に解きほぐすことができないだけに、厄介だ。世界の投機資金は右や左へ利を求めて忙しく移動する。石油開発関連では国際石開(1604)が連日で上場来高値を更新し、プラント関連では千代田化建(6366)が上場来高値を更新し続けている。◎手ごろなところでは、かつてあの監理ポストにあったわが新興プラン(6379・2)が800円台固めから上値をうかがう格好となっている。もっとも、4ケタをいうのはおこがましくここからは噴き値売り姿勢で臨みたい(もちろんあわてる必要はない)。◎きょう96年7月以来の740円台をつけた第一実業(8059)は石油掘削リグで実績があるうえ、今・来期とも経常2ケタ増益見通しで、来期1株利益40円台乗せ・・。ならば、上値余地大とみてよい。■3月の「公示地価」発表前に、大手不動産株が好人気だ。なかで久々に積極投資の姿勢を強めている住友不(8830)を上場来高値圏のここから「強気」で攻めたい!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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