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2009/07/17

◆日経平均は51円高の9395円と4日続伸。3週間ぶりに週足陽線で終った。16日の米国では、NY大学ルービニ教授が、「米経済は年内にも景気後退から脱却できる可能性がある」と述べたと伝わり、NYダウが大引けにかけ次第高となったことを受け、3連休を控え薄商いのなか内需株を中心に薄商いながら4日連騰した。■16日の米国市場では、週間新規失業保険請求件数が改善したことやJPモルガン・チェースの市場予想を上回る好決算に対し、フィラデルフィア連銀景気指数が予想を下回り、もみ合い相場となったが、午後のルービニ発言がカバーした。

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◆米国株の4連騰を受け、東京市場でも買いが先行。不動産、金融株や内需株に買いが先行した。後場は民主党への政権交代を視野に入れた、生活者重視などの同党の姿勢に沿った銘柄群に個人投資家など目先資金の買いが広がった。■週明け以降は、決算発表が本格化していくなか、後追い相場が活発化しそうだ。が、基本は、「米株を見て語れ」の相場から大きく外れることはなさそうだ。日経平均は週前半の3日間割り込んでいた75日線を週後半2日間プラスかい離して終った。週明けも75日線をプラスかい離し続けることができるかが目先注目点。

◆さて、きょうは、政権交代を前提に、民主党に擦り寄った格好で目先資金が回転した。当欄の主戦銘柄である介護関連株の星取表もやはり8戦全勝だった。こんなイージーな相場は年に何度もあるわけではない、と気を引き締めることは必要だ。でも、メッセージ (2400)は9000円高の16.6万円と6月29日の年初来高値を更新。07年2月の株式分割落ち後高値24.8万円を意識した新しい相場が始まると強きでみてよい。17万円台乗せから上昇ピッチが早まるとみている。■主戦のニチイ学館(9792)は7月軟調相場のなかで着々と4ケタ固めが続いている。買いエネルギーを放出しきった感じはない。1000円とび台ならば買いに分ありとみてよい。まず、打診買いを。

◆9日に2620円の戻り高値を付けた後、200日線が上値ネックラインとなっているのがABCマート(2670)。25日線が下値を支え、200日線との幅は急速に狭まっている。業績好調なPER18倍台と割安感が強い好需給銘柄、保ち合い上放れならば、打診買い、追撃買いで臨みたい。

◆3000円割れを拾いたいのは漢方製剤トップのツムラ(4540)。今10年3月期連結業績は主力の医療用漢方薬が伸張。薬価引き下げもないことから増収2ケタ経常増益見通しにあり、予想PERは18倍台にとどまる。月足で長期線を見れば、01年1月最安値290円から上昇基調にあり、現在は、昨年高値3410円が06年の上場来高値3560円に対する二番天井なのか、これを突破して最高値を取りに行く途中なのかを検証していくところだ。昨秋、今春の安値期には24カ月線が下支えした。3000円割れを仕込めとというチャートとなっている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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