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2007/10/23

◆23日のアジア株式市場は11勝2敗(ベトナム、パキスタン)1休場(タイ)と前日の裏返しのような急反騰で終了。続く、欧州主要市場も全面高となり、米国株も急反発となった。香港ハンセン指数は1003ポイント、3.54%の大幅反発。22日の下げ分の大半を取り返し、過去最高値に急接近し、インド・センセックス30種指数は4.99%の急反騰となるなど大半が1%超の急反発となった。それに比べ、ネット関連株が冴えず東証マザーズ指数が反落に終り、ジャスダック平均も冴えなかった日本市場。日経平均の上昇率は0.07%、12.11円の上げにとどまり、TOPIXも0.48%、7.48%と低い伸びに終った。東証1部市場は値上がり銘柄数1007に対し値下がりが596となったにしても値上がり幅は小さすぎる。多くの銘柄が「朝高引け安」で終り、日経平均の場合、指数寄与率の高い京セラ、東エレクなど値嵩株の年初来安値更新やヤフーの急反落などが響いた。

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◆朝寄り付き前の大口注文では、大量の買い越しとなったが、これは西友(8268)が米ウォルマートの完全子会社となることが判明し、倒産がなくなったこと、TOB(株式公開買い付け)価格140円にサヤ寄せする格好で、3億9000万株弱の買いを集めたたためで、実質3000万株強の買い越しにとどまり、日経平均の上下幅は138円に止まった。なお、西友はストップ高で7億7千万株強の買いを残した。

◆23日、米国株は携帯電話最大手でもあるAT&Tも大幅増益となり、アップル、アメックスも市場予測以上の好決算を発表したことから、消費下押し懸念が薄れ、急反発した。世界景気の先行き不透明感により原油や非鉄、穀物など国際商品先物が続落した(NY金は反発)。前日、東京市場では、海運、非鉄、鉱業、石油・石炭セクターが下落した。ここで留意すべきは、最後まで市場をリードしてきた海運株の動向。TOPIX海運株指数は25日移動平均線を割ったばかりで、次にポイントとなる75日線まではまだ4.40%プラスかい離しているが・・。■また、ヤフー(4689)やマザーズ市場など新興市場の反発をリードしてきたネット関連株がすかさず反発に転じるか、それとも続落となるかも、それほど強力ではない市場エネルギーのなかでは注目すべきポイントとなる。

◆太陽電池製造装置関連株の一角にある石井表記(6336・東2)が上値をじりじり切り上げる格好となっている。●薄膜太陽電池で先頭を走り太陽電池関連相場の牽引役が期待されるアルバック(6728)の周辺にある有力銘柄のひとつとして、突っ込みあれば拾うという、原子力関連株に対処する構えで臨みたい。●きんでん(1944)が一時49円高の1037円まで買われた。10月は、5日の1080円が高値だが、8月29日安値936円からジワリ下値切り上げ中だ。1040円にある75日線を突破しての終値となれば、打診買いしたい。ポイントは、好財務体質のシャープ液晶・太陽電池コンビナート建設関連株であること。

◆TBK(7277)が4日続伸。8月8日以来の500円台回復が目前となっている。ディーゼルトラック向けディーゼルエンジン用ポンプで欧米勢にアピールし始めたここから攻めるべきか。ウォッチングを開始。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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