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2007/04/20

◆20日、延長12回、巨人・豊田投手はストッパー失格の烙印を押された。4対1と3点リードをもらっての登板だったが、かつてのようなキレ、スピード、コントロールはなく、プロ6年目の選手に初ヒットを打たれサヨナラ負けした。今年の巨人は前人気とは異なり、現在、首位中日にゲーム差無しの2位と好調だ。打撃はもちろんいいのだが、上原不在の投手陣がすばらしい。投手王国といわれる中日をしのいでいる。おかげで筆者田舎の高校後輩で開幕一軍に残った、99年セリーグMVP投手・野口の出番は極めて少ない。それでもここまで4試合中継ぎで登板し自責点ゼロの状態が続いている。肩さえ大丈夫なら結果はついてくると慰めつつ、その時を待つことにした。

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◆米国株の踏ん張りが、2月末からの「世界同時株安」再現を許さなかった。この日、アジア・太平洋市場はパキスタン、スリランカ、ベトナムを除く14の国と地域市場が上昇し14勝3敗となった。ただ、東証1部市場の新高値銘柄数21に対し新安値は180、値上がり銘柄数676に対し値下がりは915と負け戦のよう。出来高は20億株割れが続く。そして、東証2部から3新興市場まで負け戦が続く。世界主要市場は「世界同時株安」前の水準を回復しているのに・・と愚痴のひとつも言いたくなるうっとうしい日々が続く。■来週は、27日に新日鉄(5401)など3月期決算発表の前半のヤマ場を迎える。新日鉄は5カ月連続月足陽線の後、4月の月足陰線、13週線割れで徐々に厳しいチャートなってきた。08年3月期業績をどううち出してくるか。株価はよほど印象的な数字でなければ調整色の強い展開となろう。個別材料株物色の流れか?

◆三愛石油(8097)に注目!昨年11月安値415円を基点に、きれいなV字型チャートを描いているからだ。昨年1月に688円の96年10月以来の高値をつけた後、10カ月連続陰線を引き、その後上げ下げしつつ陽線を重ねているもの。今週末、26週移動平均線が52週線を上抜くゴールデンクロスを示現、相場の先高を示唆してきた。羽田空港の拡大工事で恩恵を受ける企業のひとつ。

◆高砂香料(4914)は世界香料メーカーの5指の一角。01年ノーベル化学賞受賞の野依良治氏の「不斉合斉反応」技術利用の医薬品中間体が牽引し、02年12月安値314円基点に上昇基調が続いている。昨年11月からの静かなる上昇基調が注目される。4月に入り、04年、06年につけた600円台前半高値を突破、01年11月以来の高値水準となってきた。ヒントは、業績面が順調であり、時価総額は654億円弱に過ぎない。技術面評価もありM&Aされやすい条件がそろっているということ!

◆半導体向けファインカーボンの好調が今12月期業績を牽引する東海カーボン(5301)は、2月に90年3月以来17年ぶりに1000円台を回復。その後、一息つき、4月に入り4ケタ固めが続いている。株価を支えるのは、業績の拡大。今12月期連結連続2ケタ増収、経常2桁増益で、08年12月期についても業績拡大が続く見通しだ。今期予想1株益41円から割高感は乏しい。●3月安値からの急反騰後、600円台固め中の原発メンテナンスでリードする岡野バルブ(6492・東2)、●300円処でモミ合うロイヤルホテル(9713・大)も中期買い水準とみて拾っていきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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