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2009/09/17

◆日経平均は前日比173円高の1万443円3日続伸した。16日の米国市場でNYダウ、SP500種指数、ナスダック総合指数の主要3指数が揃って連日で年初来高値を更新。そして、上海総合指数をはじめ東アジア、太平洋州各国市場が揃って上昇したこと追い風に、東京市場も金融・不動産セクターを除き買い先行の展開となった。16日の米国市場では、8月鉱工業生産指数、稼働率とも予想を上回り、景気指標好転を買う相場が広がった。原油在庫減もありNY原油先物が大幅続伸し、金・非鉄市況も大幅続伸するなど商品市況が上昇。金融、資源エネルギー関連株、消費関連株などが急伸した。東京市場では、米株高、商品市況高の流れを受け、鉱業株、非鉄、商社、鉄鋼株や電気機器、精密、輸送用機器など買われ、後場後半からアジア株高を背景に買い直され、日経平均は高値引けとなった。この日、日本銀行は金融決定会合で景気判断を引き上げたと発表した。■調整が続いてきた日本株、しかし、4−6月期の日本企業の業績好調に続き、7−9月期業績続伸への期待感が高まりつつある。日経平均は8月からの短期三角保ち合いからの上放れ期待が高まりそうだ。

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◆前日にかけ4日続落した東芝(6502)が急反発。今週は、6週線を割り込んだ後、プラスかい離を回復した格好の日足となりそう。半導体と原子力に経営資源を集中。直近は、75日線、13週線沿いの上昇基調が続いており、日経平均連動の動きに期待。●東芝プラント(1983)は8月28日に年初来高値1319円を付けた後、調整が続いている。今週は瞬間13週線を割る場面があったが、この13週線前後での日柄調整が続くならば、拾い場を探したい。●日電産(6594)は前号で期待した通り、7000円台を上放れた。17日付け日経紙で永守重信社長は「足元の売上高の回復度合いは最盛期の70〜75%だが、利益率はかつてのピークの11%台に戻った」と、同社が展開する生産性改善活動「WPR」の現時点の状況を披露している。また、大手証券は太陽電池関連銘柄として紹介している。8000円台前半が昨年夏の高値圏ということで、8000円台回復を当面の目標としたい。

◆ニチイ学館(9792) が5日続落。瞬間26週移動平均線を割り込む場面があった。この26週線絡みで下げ止まれば強気継続とする。ただ、8月31日に年初来高値を付けた後、9月に入り値上り日は1日きりで残り12日が下げた弱さが懸念材料。当欄は深追いし過ぎたのではないかと恐れる。ここから戻り場面でいったん、処分を考えるべきか。●創薬ベンチャーのそーせい(4565)が続落。16日に年初来高値を付けた後、引けにかけ下げに転じ、きょうも5%超の急落。この日、抗がん剤の研究・開発を手掛ける創薬ベンチャーのキャンバス(4575)が東証マザースに新規上場したことで、同社株からキャンバス株に乗り換える動きや材料出尽くし感から売りが先行した。これも、深追いしすぎ?■低金利、ドル安を背景とした過剰流動性から株式、為替、商品先物市場に投資資金が流入。バブル化した流れが急拡大、この流れは大逆転が起こるまで、しばらくは止まりそうにない。大量の資金が投下可能な銘柄やグループへの物色が一段と加速するならば、当欄が直近で強気し続けてきた小型株は弾き飛ばされる可能性が高い。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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