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2013/08/09

◆9日、日経平均株価は前日比9円63銭高の1万3615円19銭と小幅ながら3日ぶりに反発した。8日の欧米株式市場は、アジア各国市場に続き中国の好経済指標に反応してともに上昇した。また、海外為替市場で円は5日ぶりに反落したことを受け東京外為市場でも円が急反落発進したことから、朝方から買いが先行、7月中国工業生産高が市場予想を上回ったことも後押しした。ただ、ニコン(7731)が8日に、カメラ減速を背景に今期業績予想と配当予想の減額修正を発表したことから、輸出関連株の上値の重しとなり、日経平均は何度も1万3500円台を覗く場面を見せた後、かろうじてプラスを維持した格好となった。■業種別株価指数全33の内、値上がり19、値下がり14業種だったが、輸出関連セクターだけでなく内需関連、資源・商品市況関連、金融・不動産関連などいずれもセクター内で強弱感が分かれ、方向感の乏しいまま、薄商いのなかで全部まとめてみたら小幅な上げにとどまったといった格好だ。投資家にとって、生半可に打って出る雰囲気ではないはずだ。もともと、「切った張った」の世界という一面はあるが、貴重な「投資」の世界でもある。「得手に帆あげて」という言葉がある。本田の創業者であり一代でホンダを町工場から世界のホンダに育てあげた宗一郎社長が「人生・仕事に自分の指定席をつくれ!」とばかりに著した本の題名でもある。筆者がまだ高校生時代に学校の図書館にあったのを繰り返して読んだ記憶がある。今では、すっかり忘れてしまったが、自分のもっとも関心のある分野と、対象的に、もっとも関わりたくない、避けたい分野での投資の心がけるのが大事だと思っている。好きな分野ではつい見逃してしまいそうな「なにか」にも興味をもつ。また、もっとも遠ざけたい分野は、興味が乏しいからとっつきにくいし、難解だが、その分、新たな分野で関心事を見出す努力が、別の感覚、興味を発見できるからだ。今は、会社発表の月次売上高や各種リポート、四半期毎の決算資料や業界資料をはじめ、選択しピックアップできる資料・材料は多い。こういう、筆者も今では、挑戦から遠く、自分の世界に閉じこもることが多くなったのだが・・。

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◆さて、電車の時間が気になる時間帯に入ってきたのに、銘柄は?セブン銀(8410)はここから、中期相場を示唆する26週移動平均線攻防をうまく通過できるか?次期続き注目したい。75日線を割り込んだ後、下げが急となったように、はじき飛ばされるか大事な時間帯が続く。また、●セブン&アイHD(3382)も調整色を強めている。これも26週線が引き続きサポートライン、しかも、強力なサポートラインとなるか見極める時が迫ってきた。業績面では両社株ともOKなのだが、テクニカル面もまたOKなのかはまだ?だから。●もちろん、今は調整期が続くプリマハム(2281)もサンマルク(3395)、物語コーポ(3097)・・などとともに継続注目する。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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