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2010/04/23

◆4月第3週末、日経平均は前日比34円安の1万914円と続落したが、TOPIXは0.03ポイント高の978とわずかながら反発した。TOPIX業種株価指数は値上がり業種が3分の2を占め、1部銘柄の6割弱は上昇したものの、電気、精密、機械、輸送用機器など主力輸出関連の軟調が上値の重しとなり、医薬品株も軟調展開が続いた。一方、投資資金が避けどころとした東証2部株指数は4日続伸し、3新興市場指数はそろって3日続伸した。この日の東京外為市場では円がドルに対して下げたものの、対ユーロで123円台を覗くなど円高に振れたうえ、朝方の市場筋推計の「外資系証券朝寄り付き前の成行き注文状況」が9日ぶりに680万株の売り越しに転じた。一方、投資資金が避けどころとした東証2部株指数は4日続伸し、3新興市場指数はそろって3日続伸した。■格付け会社がギリシャの国債格付けを引き下げ、デフォルト(債務不履行)懸念の広がりもありユーロがドル、円に対し下落した。といっても、ギリシャの財政問題は結着まで楽観・悲観が繰り返される格好でさまよい続けそうだ。東京市場でも、ギリシャゆえのユーロ安・円高に輸出株の一角が揺さぶられようが、関心は、週明けから本格化していく企業決算に移っていこう。

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◆東芝(6502)は9円高の540円まで付け、1月15日に付けた年初来高値547円にあと7円と戻した。23日大引け後に同社は前10年3月期連結業績予想の営業損益以下を増額修正すると発表した。一方、大手証券数社のアナリストは22日付けで決算プレビューと投資判断などを発表した。ゴールドマン・サックス証券が投資判断「売り」を継続し、目標株価(TP)を400円から410円に引き上げほかは、野村証券は判断「1」(強気)を継続しTPは620円から700円に引き上げた・・。■同社株は、1月に戻り高値を付けた後、2月9日の年初来安値408円まで急失速した。信用買い残株数は1月15日の3166万株から3月19日には8038万株まで2.5倍に増加した。一方、売り残株数は1917万株が427円の安値を付けた週の3月12日には866万株まで減った。その後売り残株数は増え4月16日には1585万株となった。一方、買い残は5719万株に減ってきた。利益確定売りが出やすい水準まで戻ってきたここからが正念場。参加はともかく攻防戦を観戦しよう。連休前の一段高は難しいとみているが、さて。

◆セルフうどん店「丸亀製麺」を運営するトリドール(3397)が4日続伸し3日連続で年初来高値を更新した。52週移動平均線沿いにしっかりと上昇基調を刻むPER20倍割れの好業績・割安株として見直し買いが続いている。外食産業の厳しい状況が続くなかも、好調なショッピングセンター内の立地店を中心に新規出店を続ける同社は「勝ち組」に属している。週明けの寄り付き前後に利益確定売りをこなした後は、再び、上値を追う動きに戻るとみている。

◆新規上場時から見てきた大学発のバイオベンチャー・そーせい(4565)が反発し15日に付けた年初来高値を更新した。まだまだ、発展途上のバイオベンチャーは投資というよりも、チャートのよさにほれて買ったといった姿勢で臨むべきであろう。08年10月安値以降の週足チャートが52週線沿いに下値を切り上げている格好がいいのだ!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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