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2008/04/15

◆売買代金1.94兆円、出来高16.67億株・・と一段と低調なマーケットだったが、「新日鉄(5401)、JFEHD(5411)の今09年3月期連結経常利益は2ケタ減益」との15日付け日経朝刊報道にも関わらず、両社株が共に反発したことを背景に、全般買い先行の展開に転じた。新日鉄は25日移動平均線を上抜き、●JFEは3月17日の年初来安値を基点に上昇基調に転じているが、昨年10月中旬以来の(日経平均はまだ超えられない)75日線へのプラスかい離を回復、上値を試す動きを一段と強めてきた!

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◆本欄は前号から、「三菱商事(8058)など総合商社株や国際帝石HD(1605)株を持つことは、商社らが持っている資源を確保することにあたる」との見方から再注目し始めたが、15日には時間外取引でNY原油(5月限)が1バレル=112ドル台後半と過去最高値まで上昇したこともあって、アジア市場では資源株を買う動きが広がった。星取表は11勝2敗2休場と買い優勢が続き、日経平均を1万3000円に押し上げる動きをリードした。なかで、三菱商株と三井物(8031)は年初来高値を更新し、三菱商は昨年10月の上場来高値3810円を射程圏内に捉えた。●同じ視点から"非鉄のデパート"といわれる三菱マテリアル(5711)も食指が湧く銘柄に変身する。

◆松下(6752)が14日に、発電効率などを実用化レベルに高めた家庭用燃料電池システムを開発したと発表した。●関連銘柄として注目したいのは、9日号で紹介した田中化研(4080・ジャス)だ。前回は「リチウムイオン電池など各種電池用正極材で世界高シェアを誇る」としたが、今回は、「同社は松下と燃料電池でも開発に関係あり」との指摘があったのだ。

◆三機工(1961)が、56円高の606円と大幅反発し、値上がり率5位となった。外資系証券が新規に投資判断「買い」でカバー開始したことを材料視したものだが、その理由は注目してよい!?外資系証券は、同社や高砂熱学(1969)、山武(6845)、新晃工業(6458・大2)など空調関連4社を、「二酸化炭素削減に貢献する企業。深刻化する温暖化問題、空調設備関連銘柄に商機あり」、と指摘しそろって新規に「買い」でカバレッジを開始したことがきっかけ。株価は昨年10月安値524円を大底とし、今年3月18日につけた532円を二番底とし、ようやく、上値を試す動きに取り掛かったもの。テクニカル的には700円台を回復することはそう難しくない格好になっている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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