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2007/12/05

◆12月5日、世界の株式市場はアジア高が牽引し同時株高となった。アジア主要14市場の星取表は軟調展開が続くベトナムとスリランカを除く12市場が上げ12勝2敗となった。その中身は、中国が大幅続伸、台湾5連騰、香港6連騰、シンガポール5連騰・・。続く、欧州も急伸し米国もまたNYダウ平均が200ドル近い大幅高となるなど急騰した。中国銀行はやや引き締め的金融政策を推進するとしたが、これには反応薄。米国では、10月の製造業受注が7月以来で最大の伸びとなったうえ、7日の雇用統計発表を前に民間が発表した雇用数値が好転していたとし買いが先行した。NY為替は1ドル=111円に急接近しており、6日の東京市場での輸出・ハイテク株買いを後押しすることになりそうだ。

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◆5日、後場に入り、アジア株急騰を受け、先物主導で全般にわかに上げに転じたなか、海運、鉄鋼が厳しい下げとなった。「最後までよく上げた株は、次に始まる相場では、蚊帳の外になることはよくある。新興市場を代表するネット関連株のように、よく下げた株が、次の新たに始まる相場ではよく上がる」もの。とはいえ、6日は世界株高を背景に買い戻しやリバウンド狙いの買いが先行しよう。ただ、きょうはともかく先行きは戻り売りの域を脱せないと見るべきであろう。

◆テクニカル面から当欄中長期強気銘柄の浜松ホトニクス(6965)は、昨年7月以来適わなかった4000円台乗せから、5000円を目指す新たな相場に入っていくチャンスと見る。●また、東芝テック(6588)は、直近、12カ月移動平均線に下支えられ、今年2月以来700円央を上値ネックラインとしたモミ合い相場を突破するチャンスを得たとみて、ここから「強気買い」とする。今3月期経常益は10月に増額修正され、連続2ケタ増で売上高から最終利益まで揃って過去最高を連続更新する見通しにある。予想PER18倍には割安感が強い。

◆前号で、「インフルエンザ流行が記録的早さ」だとし、カゼ薬関連株を紹介したが、人気を得たのは、カゼ薬を売るドラッグストア株だった。先に、家電量販店関連株を業界再編の動きから注目したが、ドラッグストア業界もまた、巨人イオン・グループの強い姿勢を背景に再編、寡占化の動きが急となっておりもっと注目されてよい。この日は、カゼ流行を前面に出し思惑買いが先行したが、4.67兆円(06年度)市場での争奪戦は当分続き、株式市場でも話題を集めそうだ。最大手はマツキヨHD(3088)。イオン系はツルハHD(3391)などが属す。九州や中・四国で出店攻勢をかけるのはコスモ薬品(3349)。セガミメディクス(2797・ジャス)・セイジョー(7429)連合、兵庫と愛知の会社が経営統合したアライドハーツHD(3062・ジャス)、4位のスギ薬局(7649)、5位で栃木のカワチ薬品(2664)、6位で東京のサンドラッグ(9989)・・などが並び覇を競う!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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