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2005/10/26

◆平均株価が25日移動平均線を6日ぶりに上回ってきた。徐行運転中の本欄には「2段上げに入るサイン」とは言いにくいが、注目したい。連日で値上がり銘柄数が1200を超え、TOPIX業種別指数は33業種中、空運、ゴム製品を除く31業種が上昇した。今朝の日経新聞1面トップは本欄でも以前から指摘してきたが、「トヨタ(7203)、(初の)生産世界一へ」であった。「来年、グループで合計920万台を突破し、GMを抜く」というもの。予想通りである。環境配慮で先行し、途上国向け小型車から「高級」車レクサスまで品揃えした、キヤノン(7751)同様にいわゆる日本式雇用を守る同社は海外での生産増強・販売好調が続いているのだ。9月には惨憺たる米国自動車市場状況を見てトヨタを初めとする日本車も厳しいのは同様との見方があったが、これは目先の見方だ。■また、きのう東京エレク(8035)が今3月期業績予想を増額修正したが、きょうはアドバンテスト(6857)が通期業績予想を増額修正した。ここまでハイテク株に対し「弱気」を唱えていたドイツ証券の佐藤アナリストも世界のハイテク株の「短期的なテクニカル・リバウンドを迎えるという(ただし、「来年の前半にはハイテクの株価は下放れ、中期的なトレンドは変わらない」としている)。◎ハイテク株の巻き返しを期待し、きょう年初来高値更新の浜松ホト(6965)を追撃買い。◆さて、本欄推奨自動車部品では本郷(3425・ジャス)がきょう高値を更新し、同社と来春合併するヒラタ(5989・ジャス)は大同メタル(7245)とともにきのう、そしてTPR(6463)は24日に高値を付けなお、上値を狙う構えにある。次に来るのは高値から4週目を迎えたデンソー(6902)、住友電装(6948・名2)か、買い場は近そうだ。■きょうの業種別指数の値上がり率トップは建設株。きっかけは25日にUBS証券が建設大手の目標株価を引き上げたことだが、これまで蚊帳の外にあったことから、出遅れ感が強く目先の買いを呼び込んだ。おかげで、本欄がM&Aならばこれだといって注目したものの苦戦していた奥村組(1833)、西松建(1820)が復活してきた。

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◆冴えないのは、マザーズ市場で需給悪の真只中にあるインデックス(4835・マザ)。きょうもきのうの3万株超を上回る4万株超の大商いで一時12万円台に下げ、連日で分割落ち後安値を更新中である。11月上旬には分割分の売りが一巡すると見ており、ここから押し目押し目を拾っていきたい。◎Jストリーム(4308・マザ)も33万円台でまたまた下げ止まり反転をうかがい始めた。あわてず中長期強気で臨みたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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