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2012/04/16

◆かつて4大証券があった時代、毎月1度食事しながらのミーティングがあり、なぜか、仕手株で話題となった地場証券の私が出席していたことがある。中華料理の「神楽坂五十番」でゲストを招き、あるいは、7人がそれぞれの考えを披露しぶつけ合うなどしていた。中心にいた雑誌社の担当者が移動するまで続いた。今もその内の一人からは各種レポートなどがメールで毎日配信されており重宝している。彼が、シンガポールに駐在している間に、一度シンガポールを訪れたいと思っているのだが・・。

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◆あの時の7人の仲間のうちの一人がこの日の相場下落について、ブルームバーグ・ニュースでコメントしたのを見た。「投機筋によるポスト・ギリシャの獲物探しのような感じになってきた。欧州不安が再燃していることが利益確定売りの大きな背景だ」と語り、そして、「リスクオフで円高が進行したほか、これまで日本株を買い続けてきた海外投資家の買いの手が止まっていることもマイナス要因」だと指摘した、と報じていた。彼には、神楽坂での会合が終った後も、筆者が手伝っていた個人投資家向けの株式セミナーの講師として、もう一人の「7人のメンバー」とともに何度もお呼びし人気となった。後に、情報の抱え込み?で、社外のセミナーにゲスト出演ができなくなり、それから、随分、年を重ねてしまった。が、テーブルを囲んで株式談義をしたことは楽しかったし、今の私の背中を後押ししてくれる材料を吸収する場でもあった。

◆さて、日経平均は前週末比167円安の9470円と3日ぶりに急反落。前週末にスペイン国債のCDSスプレッド(保証コスト)が過去最高を更新したが、欧州中央銀行からはスペイン国債購入プログラムを再開することはないとの見方が広がったとし、欧州株が急反落。米国では、4月消費者信頼感指数が市場予想を下回るなど景気の回復の減速感が強まり、3日ぶりに急反落した。ユーロが売られ、円は3日ぶりに大幅反発、対ドルでも80円台央に続伸した。TOPIX業種別株価指数は33業種中で、内需関連の5業種(紙パルプ、陸運、ガス・電力、医薬品、水産・農林業)が上げたにとどまり、値下がり率下位でも内需関連の多くが並んだ。しかし、内需関連銘柄でもチャートの形は悪化しつつある。

◆直近では、当欄注目の内需関連も利益確定売りすべし、の姿勢で臨んでいる。ただ、突っ込み場面があっても、26週線や200日線、52週線で下げ止まった銘柄の場合は「買い」としている。●ウェザニュズ(4825)は2534円の年初来高値を付け、昨年10月の上場来高値2638円が意識され始めたが、小反落で終了。それでも、中勢上昇基調にあり、なお、「買い」ウォッチングを継続中。●マクドナルド(2702)は2265円の05年7月以来の高値を付け、終値は2円高の2255円とプラスを維持した。52週線上の上昇基調はなお継続中だ。「買い」ウォッチングを継続。●大塚HD(4578)は14日付け日経新聞が13年3月期連結営業利益は前期推定比10%増の1700億円と、持ち株会社に移行した09年3月期以来、4期連続で過去最高になる見通しだ」と報じたことが材料視された。ただ、3月27日に2460円の上場来高値を付けた後の調整期にあり、中・長期的にはともかく短期的に逆行高して高値を更新するという考えは?マーク付きか。なお、「買い」ウォッチングは継続。●コスモス薬品(3349)は12日高値4475円から一服。2月安値3520円から1000円弱上げただけに急波乱あれば、買い場を探したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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