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2010/03/02

◆日経平均は前日比49円高の1万221円と3日続伸した。1日のNYダウは続伸、米1月の個人消費支出が予想を上回り、ウォーレン・バフェット氏が米住宅問題への先行き楽観的見通しを示したこと、1月の世界半導体売上高が前年同月比47%増となりフィラデルフィア半導体株指数が急伸したことが後押しした。海外でポンドが1ドル=1.50ドルを割り込んだものの、円は対ドルで下落した。東京外為市場でも、円が小安く推移したこともあり、輸出関連株、素材・資源株、内需株が堅調で、中だるみはあったものの、引けにかけ戻した。出来高は14.7億株と3日連続で減少したが、売買代金は輸出関連株人気もあって1兆268億円と3日ぶり増加に転じた。時価総額もまた302兆334億円と3日連続で増加した。

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◆2月既存店売上高が前年同月比18.5%減と今期最大の減少率となったメガネトップが昨年来安値を更新した。韓国の人気スター、ぺ・ヨンジュンさんを起用した主力の「眼鏡市場」を中心とする中級品の好調が続いてきたが、「他社から価格競争を仕掛けられており」(野村証券リポート)、昨年9月度から前年同月比マイナスに転じ、2月に18.5%減と大幅に落ち込んだことが響いた。全店売上高もまた12.5%減と今期2度目のマイナスかつはじめての2ケタ減となった。この国は需要が減少し、物の値段が下がるデフレ経済から脱することが困難となってしまった?某デパートから妻宛のダイレクトメールの数が増えている感じだ。先月の何日まで「・・セール」をしていたのに、10日もおかないうちにまた、セールの案内が来たといい、妻は、「デパートではなく、近所のリサイクルショップには土地柄いいものが入荷することがよくあり、近頃は安いからよく掘り出し物探しにいくの」といい、ファストファッションのザラやH&Mでの買いものの回数が増え、バブル期から得意さんだったデパート内のショップから足はすっかり遠くなった。なのに、案内だけは今も来ている・・」という。義母のメガネは「眼鏡市場」で昨秋買ったものだ。

◆この日の日本経済新聞朝刊は、「ブラジルが5月にも予定している高速鉄道建設入札に絡み、政府が新幹線方式による日本勢受注に向け金融支援など、後押しする検討に入った」と報じた。原発で連敗し、政府の無策振りが批判された鳩山政権がどこまでやれるかが、注目される。同時に、企業連合を組む銘柄のほか、車両、信号、電装品などを手掛ける小回りが利く銘柄群がいつ株価底入れ、反転、あるいは、上値攻勢に転じるか注目されてよい。ブラジルだけでなく、ベトナム、インドなどでも大型鉄道プロジェクトが続いている。負け続けはゆるされない。近畿車輛(7122)、東洋電(6505)など昨年夏から秋に高値を付けた後は、厳しい下降トレンドとなっている。そんななか、日信号(6741) と日車両(7102)は52週線が昨年11月に続き今月も下支えする格好で、引き続き、中勢上昇基調を保っていることは注目されてよい。また、制御機器を手掛けるナブテスコ (6268)は今年1月22日に昨年来高値1230円を付けたばかりであり、08年10月安値432円を基点とした26週線沿いの上昇基調を描いている。今3月期にかけ連続大幅減益予想だが、来期は増益転換の見通しにある。まずは、ナブテスコ、日車両、日信号の順で注目しよう。ナブテスコからロスカット決定後に打診買いしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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