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2015/11/12

◆日経平均株価は前日比6円38銭(0.03%)高の1万9697円77銭と小幅に7日続伸。8月20日以来2カ月半ぶり高値水準に戻してきた。7日続伸は5月15日〜6月1日の12連騰以来の長期連騰となる。発表が続く企業業績の好調や円が上値も下値も限定的となり横ばいもみ合う展開となっていることが、投資家心理を下支える格好となっているようだ。「主要企業の下期想定為替レートは1ドル=115〜120円が多い」との指摘もある。

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◆そんななか、当欄コア銘柄のひとつ東急(9005)が17円高の998円と7日続伸した。一時、1007円と8年8ヵ月ぶりの4ケタ台回復場面もあった。前日後場中に発表した16年3月期第2四半期累計(4-9月)連結経常利益は前年同期比15.6%増の416億円と伸長。通期計画610億円に対する進捗率が68.3%となり5年平均63.1%を上回ったことが引き続き買い材料視されたもの。同社は前日に投資家向け説明会資料を発表しており、決算内容や経営計画の進捗状況や直近の取組状況など紹介している。

 それによれば、二子玉川ライズ2期開業負担はあったものの、鉄道事業やホテル・リゾート事業が好調に推移し、増収増益を確保。固定資産売却益増加により四半期利益も増益し。同期の鉄道輸送人員は二子玉川開業に伴う住民、就業者、来街者の増加効果もあり、前年同期比3.6%増と伸び、運賃収入は3.4%増となった。

 東急ホテルズ都心地区での外国人宿泊率は前年同期比6.1ポイントアップの55.5%と伸び、観光庁発表の都内同宿泊比率平均32.8%をおおきく上回った。
 また、東急百貨店での免税販売額は12年上期100基準に対し、13年上期204、14年は231.9、本年は650.5と急伸、中国人顧客使用の銀聯カード取扱高は204→422.8→本年は1666.5とウナギ登りだ!

◆なお、日本郵政(6178)は本日も一時前日最高値にあと1円と迫る場面があり、9円高の1860円と活況裏に3日続伸し、●ゆうちょ銀行(7182)も3日続伸し、5日の最高値に迫る場面があった。ただ、●かんぽ生命(7181)は小幅に続落した。

 また、「日本の味を決める企業」と当欄が長年注目の人気薄銘柄アリアケジャパン(2815)は大幅高となり、一時5810円と株式分割落ち修正後では最高値を付けた。終値は300円高の5770円。出来高は27.68万株と同社としてはそこそこ高水準となった。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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