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2007/09/27

◆26日、アジア14市場の星取表は11勝3敗!主要市場では中国が3日ぶりに反発し、香港、インド(太平洋州ではオーストラリアも)は過去最高を更新した。米サブプライム住宅ローン問題に端を発した信用懸念、米景気後退懸念が薄れ、リスクマネーが株式市場に戻ると期待した投資資金が流入した。続いて、欧州株が続伸し、米国では8月の新築住宅販売件数が市場予想を下回る結果だったものの、米国株は続伸。28日の東京市場を後押しすることになりそうだ。

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◆26日、日本市場は信用不安の後退とともに全面高商状となり、世界同時株高のバスに再び乗り込んだ。東証1部市場の足を引っ張ってきたジャスダック、東証マザーズ、大証ヘラクレスの3新興市場合計の売買代金が7月4日以来の1000億円を回復し、マザーズ、ヘラクレス指数とも5.5%超の大幅続騰となった。また、TOPIX業種別株価指数はこれまで大きく値下がりしてきたノンバンク、不動産、証券・商品を先頭に大幅な上昇となるなど全33業種が揃って上げた。そして、日経平均株価は25日付当欄で指摘した「9月11日の1万5610円が、8月17日の年初来安値1万5262円に対する二番底となったことを確認するには、9月3日の戻り高値1万6575円を上抜く必要がある」との指摘をクリアー、1万6868円まで買われ、相場の上昇基調復帰を鮮明化させた。逆に、ここまで新値を追ってきたダイキン(6367)、イビデン(4062)などは利益確定売りに押された。「利の乗った銘柄を利食い売りし、長期下落銘柄を買う、リターン・リバーサルの動きが鮮明になりつつある」という。いずれにしても、昨年正月以来、底なし沼化してしまい個人投資家を失望させてきた新興市場の底入れ、反転がなければ、日本株の上昇基調復帰はならない。

◆重工(7011)は7月高値から300円弱の下げを見た後、25日に下げ幅の3分の1戻しと200日移動平均線へのプラスかい離を達成。28日には日経朝刊が「三菱重、中国の原発市場参入」と1面トップ報道しており、前日にかけての原発関連株人気をさらに盛り上げるそうだ。75日線(757円)突破及び下げの半値戻し(762円)の達成から、今秋相場での7月高値905円更新への足場固めが期待される。●重工が展開しているPWR(加圧水)型原子炉向け高温・高圧バルブで国内シェア約8割を占めるのはトウアバルブ(6466・東2)。北米を始めとした海外販路拡大も先行き期待材料となろう。ここ2日間の上昇で7月高値を頂点とした三角保ち合いを上放れつつある。今月4日の戻り高値62.1万円突破がほしいところだ。●東芝(6502)もようやく75日線を上抜いた。米原発の新設承認申請第1号が登場したことで2010年代原発新設ブームへの期待感が膨らむ。つれて、三角保ち合い上放れ期待は東芝プラシス(1983)。中勢強気を継続。■前号紹介の山九(9065)は郵政公社との業務提携企業であり、郵政民営化に絡み提携拡大期待がある。また、1970年代から新日鉄に添う格好で中国へ先行進出しており、福田政権下、中国をはじめとした海外事業拡大を背景に業績伸長が期待できる割安株として見直し買いを期待。●ロイヤルホテル(9713・大2)は不動産開発積極化の森トラスト傘下企業。先週の急伸後の反落場面だが、下値無用のここは拾いたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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